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反抗期の終焉

 おれが30代の頃と言えば

 反抗期と呼ぶには

 あまりにもいい歳した

 哀れな中年オヤジだった


 おれは大きな夢があったが

 その想いとは

 裏腹に

 世間の人たちからは

 見向きもされなかった

 

 そんな厳しい

 現実の壁に

 阻まれて

 おれは次第に 

 苛立ちを

 強めていった


 その苛立ちは

 そのまま同居していた

 両親に

 直接ぶつけられた

 些細なことで

 おれは親の前で

 ワーワー騒ぎ立てて

 口論になることも

 しばしばあった


 おれのそんな姿を見て

 親父もお袋も

 気が気でなかっただろう

 おれの気持ちが

 荒めば荒むほど

 二人とも

 おれのことを心配して

 見捨てるどころか

 ますます大事にしてくれた


 そんなおれも

 今では50代を

 迎えてしまった

 でも昔のおれとは

 違っていて

 長く続いた

 親父とお袋との

 確執も

 いつの間にか

 終焉した

 

 当たり前といえば

 当たり前の話だが

 おれの反抗期は

 あまりにも長かった


 おれも落ち着きを

 やっと取り戻せた


 今まで親父とお袋には

 心配ばかり

 させてしまったが

 これからはもう

 安心して

 余生を過ごして欲しい


 二人にとって長年の間

 頭痛の種だったおれも

 やっと落ち着いてきた

 

 

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