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おれが空っぽだった頃

 その昔

 それまで勤めていた

 郵便局を辞めたあと

 おれは空っぽで

 なんにも無かった

 

 来る宛のない

 良い知らせが

 来ることを

 期待していたが

 おれのところには

 ハガキ一枚

 届かなったし

 電話一本

 おれのところには

 来なかった

 何しろ今のように

 ネットもスマホも

 普及していなかった

 時代のことだ


 おれはしまいには

 神経衰弱のように

 なってしまった

 

 仕事もなく

 おれは一日中

 ヒマさえあれば

 タバコを吸っていた


 おれの収入が

 途絶えて

 食い扶持が

 一人増えたことで

 家庭は極貧状態に

 陥った


 お昼ごはんといえば

 毎日袋入りのうどんかそばか

 ラーメンぐらいしか無く

 たまに牛丼を

 ごちそうに口に

 すると

 その程度でしかなかった


 おれは来る宛もなく

 来るはずのない

 知らせを

 ずっと待っていた

 しかし結局

 おれの元には

 何の知らせも

 来なかった


 そんな状態が

 十年も続けば

 誰だって

 嫌になる

 おれは一時期

 作家になることを

 諦めて

 筆を折ろうかと

 何度も真剣に

 考えた


 今のところ

 おれには大きな変化は 

 特に無いが

 ネット投稿を

 続けているうちに

 明らかに

 以前とは違い

 小さいながらも

 良い変化が

 出てくるようになった


 おれは思った

 たとえこの先

 特に成功すること無く

 終わったとしても 

 いい夢は

 たくさん見ることが出来た

 夢は所詮

 夢に過ぎない


 それでもおれは

 できることなら

 成功したい


 そんな新たな

 夢も野望もまた

 今になって

 始まりを見せてきた

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