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自分がそんなに価値があるとは思わなかった

 若い頃は

 自分に対して

 そんなに存在価値があるとは

 どうしても思えなかった

 だから絶えず

 死神の誘惑に

 晒されて

 死にたい、死にたい、と

 そう思っていた


 それが今では

 もしもこのおれが

 今すぐにでも

 死んでしまって

 ある日突然

 いなくなったりしたら

 あとに遺された

 人たちは

 耐え難い寂しさと

 悲しみに

 暮れることに

 なるだろう


 人によっては

 寂しさと悲しみのあまり

 精神状態を

 おかしくして

 しまうかも

 しれない

 またある人によっては

 寂しさと

 悲しみを

 紛らわすために

 アルコールに

 手を出して

 浴びるように

 お酒を飲むようになって

 その結果アル中になって

 早死にして

 しまうかも

 しれない


 もっと酷くなると

 おれの後を

 追うように

 自殺して

 しまうかも

 しれない


 おれ一人きりなら

 まだしも

 今はもう

 おれは一人きりでは

 なくなった

 おれがいなくなったら

 数多くの

 悲しみの連鎖が

 起こるかも

 しれない


 だからおれは

 たとえ思うように

 うまくいかなくても

 うまくいくまで

 頑張るしかない

 

 今はどうしても

 死んだりするわけには

 いかないんだ


 なぜならば

 おれはもう

 一人きりでは

 ないからだ


 おれは昔と違って

 それだけ大きな

 存在価値が

 ある男に

 なったんだ

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