及び腰
昔のおれは
無力で非力で
弱かった
おれは幾度となく
打ちのめされて
そんな我が身を嘆いた
「どうしておれは
誰からも相手に
されないんだろう?」
「どうしておれは
何か良いことが
あったとしても
ぬか喜びで
終わってしまうんだろう?」
「世の中には
つまらない本がたくさん
出回っているのに
どうしてどの出版社も
おれが書いたモノを
本にしてくれないんだろう?」
そんな感じで
悩みも尽きなかった
おれの今の生活水準は
10年前、20年前、30年前と
ほとんど変わらないが
おれを取り巻く環境は
かなり変化した
それもいい方向に
かつてのおれは
調子が悪かった
でもそれも
少しずつ
改善してきている
おれの夢も希望も
あまりにもスケールが
デカすぎた
そのせいで
理想と現実が
かなりかけ離れていた
理想と現実のギャップに
苦しめられた
でもそれも
少しずつ
理想が現実に
近づいてきた
それもおれの
努力の賜物といえば
それまでだが
死ぬほど大変だったことには
違いなかった
今まで苦労した分
残りの人生は
ラクな気持ちで
生きたいモノだと思う