87話 6才 昼休み
昼休みになった。
保育園メンバーと、お姉ちゃん達がやってきた。
最初に来たのはお姉ちゃん
「ゆうき遊ぼう!」
お姉ちゃんは教室には入ってこないが、
年下クラスに来てはいけないとことを言うべきか、、、嬉しいから良いか。
今日は見逃して貰ったが、後に軽く怒られた光だった。
俺は外で遊ぶことを提案した。
保育園馴染みメンバーにほのちゃんと、果林ちゃんが入った。
隣の席のももちゃんは断られた。
新しい友達と交流を増やしたいが、
保育園馴染みの一緒に遊びたい気持ちも無下に出来ない。
それに、ほのちゃんと、果林ちゃんの友情を深めることも出来るし。出来る限り、その二人の友達と一緒に逃げよう。
がしかし、一番俺が狙われるので無理だった。
昼休みが終わる時間になった。
教室に戻る時に、二人から「楽しかった」と声が聞こえた。
友情を深めよう作戦は成功したみたいだ。
俺は、いちいちトラウマが蘇ってくる。
普段はみんなが忘れさせてくれるが、一人になると思い出してくる。授業の時間も、思い出してくる。
あの時は授業中も油断出来ない、地獄だったから。
ちなみに今やってる授業は算数だ。
これは流石に退屈できつい授業だ。
時々元気に授業に応える子ども達が可愛くて癒しだ。
俺と同じ保育園はみんな頭が良い、
なぜなら俺の影響で、勉強を既にしてあるからである。
ー保育園の思い出ー
俺は、友達の前で大袈裟に石を並べていた。
「ねぇ、ゆうきくん何してるの」
「数を数えてるの!一緒にやってみよう」
「やるー、みててね!頭いいんだよ!」(いぶきくん)
数を数える遊びを何度も友達とした。
おかげでみんな、十のくらいまでマスター済みだ。
しかも、「箱を使った特別な数え方だよ」てきな話をして興味を持たせて、
掛け算の考え方を一部の子どもはマスター済みだ。
今頃、他の小学校に行った友達も、無双している頃だろう。
俺は出来る限り、先生に指れないようにしていた。
下を向く!
出来る限り、他の子どもが答えて、
先生に褒められる機会を減らさないようにしたい。
「ゆうきくん、これわかる?」
「はっはい」
「3だよ」
シクッた。さっそく当てられた。
今のは他に気が行かないようにする、ためか、、、
程よくささないでオーラ出さないと。
「正解、すごいね!ゆうきくん!」
先生に褒められた。
男の先生だが、やっぱり褒められると嬉しい気持ちがするような気がしたが、先程の考えを思い出し、罪悪感を感じた。
いちかちゃんが指された。
指で数える方法で答えて、先生に良い数え方だと褒められていた。
答えたあとにブイをしている。
保育園の時は褒められると照れていたが。今は照れながら、自信満々の顔をしている。アイドルへの成長を感じる。
今度は自分で考える時間になり、先生が順番に見て周るので、この時間が終わるギリギリまで、ぼーっと考えていた。
そろそろ、アイツらに会いに行こう。
親友に頼んで、集まって貰おう。
そういえば、どうせなら打ち上げみたいな感じでやろうと言っていたな。 男子だけなのに、一人6才だし。
まぁ、、すっごい楽しそうだから、良いけどね!!
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