83話 6才 太陽編2 (前世編)
ー太陽ー
お母さんは、優しかった。
いつも優しく、頑張って家事をしている。
毎日忙しく働いている。
帰ると時々寂しさから、前の父親のことを話題に出す。
家に帰ると、笑顔で迎えてくれる。
でも一時期そうではない時期があった。
小学校2年生の時、再婚のする話が出来た。
だが、それは崩れてしまった。
理由は息子の俺がいたからだと言われたらしい。
そこから、たまにポロッと出る、言葉は多くなっていった。
食事は絶対に朝、昼、夜、用意されている。
だけど最近は家にいることが減っていた。
ー勇気ー
お母さんから、俺もお姉ちゃんも携帯を買ってもらった。
家の中なら使っていいみたいで、まだ持ち歩くのは禁止のようだ。
でもこの年で携帯を自由に使っていいと信頼感が強い。
俺はさっそく、秘密の押し入れを調べた。
そこには、お母さんの秘密の写真があるに違いない。
資料とか大事な紙はまんま戻すことにしている。
さっそくみっけ!
これは、お母さんの俺の生まれる前の写真、しかも水着!
俺はとりあえず携帯に保存した。
他にも制服姿など、最高の写真を見つけた。
俺は保存、保存、保存を繰り返した。
そして、たまに映るお父さんの姿があった。
お父さんとお母さんが楽しくしている、写真を眺めていた。
そして、お姉ちゃんが生まれた時の写真、俺はいないが、
お父さんがお姉ちゃんを抱き抱えている。
俺はお母さんに抱き抱えられて、お父さんのところから、お姉ちゃんが、おれにツンツンしている姿が思い浮かんだ。
それからは、お姉ちゃんとお父さんとお母さんの写真があった。
そして、お父さんの写真は無くなっていき、、、
俺が映るようになって行った。
卒園の俺の号泣姿がドアップにされていた。
最後の方は、入学式の写真で一杯だった。
ありがとう沢山の思い出。
俺は古い写真集を見つけた。
そこには小さい頃のお母さんが写っていた。
そして、小さい頃のお母さんと、前世の母が写っている、写真を見つけた。
俺は一つ明日の予定を思い出す。
「ゆうき、光、二人とも小学生になったら、合わせたい人がいるの、明日はちゃんとした服で行くからね」
俺は誰だろうと思っていた。
次々と見つかる、まるで家族のような写真が一杯あった。
母が、赤ん坊を抱き抱える写真も
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