82話 6才
入学式で使った、体育館は嫌な思い出はそこまで無かったが、廊下に来ると色々と思い出してくる。
奥に見える、小学3年の教室、あのクラスから俺は徐々に地獄が始まった。
俺たちが、自分の教室に向かうと、2年生と3年生が部屋から覗き込んでいる。
お姉ちゃんも、鈴おねぇ様達も見えた。
俺は手を振ると、振り替えしてくれた。
何人か他の子も手を振っていた。
教室についに入った。
懐かしの黒板がある。
やっぱり高校とは、違う。味のあるいやな思い出が出る黒板。
そして、机、小さいが、あの時と同じ見た目をしている。
「みんな、席に座って」
自分の席は端っこの後ろ、番号順のためちょうどそこくらい、
ラッキーなことに、隣は女の子、反対の隣は春、前は男だった。
後ろはなんと、ひーちゃんだった。
他の友達達は、
ゆずるちゃんは後ろの方いちかちゃんは端っこ、果林ちゃんは、左端だった。
近くに、クラスにも保育園の友達がいて安心が強くなった。
隣の女の子は自己紹介で、桃と言うらしい。
かわいい名前!桃だから覚えやすい。
男の子は、りゅうきだ。
やっぱりりゅうってカッコいいな!
それから自己紹介が終わり、なんとか半分は覚えた。
そのあと、教科書も配り終わり、初めての帰りの会が終わって帰る時間になった。
俺はさっそく話しかけた。
桃ちゃんに、
「俺、ゆうき!よろしくね」
「、、わたし!もも!よろしく」
そして、今日はまだ門でお母さんを待たせているので、みんなすぐに帰ることになった。
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