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81話 6才 入学式

  今日は入学式だ。


  ランドセルを見ると、嫌なことを思い出す。

 俺は毎回ランドセルを開ける時に警戒をする。

  

 でも今のランドセルは買ってもらった時の思い出の方が強い、

俺はお母さんに背負う手伝いをしてもらった。


   「ありがとうお母さん」

  


  「いきましょうか」

「行こう、ゆうき!」

二人は手を俺に伸ばす、


「うん!」

 俺はその二つの手を握る。


小学校に着いた。

  校舎を見て、気が重くなるのを感じた。


 でも、

  「大丈夫!」

お母さんはすぐに察して安心することを言ってくれた。


  「ゆうき、頑張ろう!」

お姉ちゃんも応援してくれる。


 


 勇気!勇気を持って踏み込みこむんだ!



 校舎に入ると、視界が悪くなる。

  けど、お母さんが俺の視界に入る。


 「大丈夫、お母さんがついてる」


「うん!」

 俺はかなり視界が戻った。



 そして、ちーちゃんや春、いちかちゃんなど、保育園のメンバーに会う度に体調は回復する。


 みんなランドセル似合ってるな。

 

 入学式が始まると、

   先生が集まっている。

 そして、先生はほぼ違う、よかっっっっ、、、


 あれは、俺をいじめていた、七海 水さん。


 なんかデジャブだな、、、


 そして、とりあえず入学式は進んでいたが、隣から、泣き声が聞こえる。


 俺の横で泣いている女の子に声をかける

   小さい声で会話する。

  「どうしたの?」


「けった!」

そして、俺の反対にいる子を指している。


 その子は男の子だったが、あわあわしている。


 「足があったちゃったんだね」


反対にいる子どもは落ち着きがなかった。

 きっと悪気があって蹴った訳ではないだろう。


  「ねぇ、君わざとじゃないのは分かるよ、、ただ当たっちゃったみたいだから、謝った方がいいよ」


プッイとした。


 俺はわざとじゃないし、俺は悪くないもんって顔だな。


 それを見ると、余計に泣いてる子どもの声が大きくなった。


 どうすれば、、いいだろうか、声はあまり出せないし、、


 

 そうだよな、いつもしていたこと、して貰ったことをしよう。


 

 俺は隣にいる女の手を握った。


 「えっ」


「大丈夫、もう蹴ってこないよ。やり返さないのは偉いよ」


「ありがとう」

そして、隣の女の子は徐々におさまった。


 入学式は終わった。手を離さないまま。


 俺はその子と、みんなと外に出て保護者含めて、交流会になった。


 この光景を見た、同じ保育園だった保護者の方々に、

 「もう、ですか」と笑われた。


 お母さんも

 「流石でしょ」と自慢している。


 そして、隣女の子の保護者と合流した。

  そのまま軽く親同士で挨拶すると、あちら側の保護者コミュニティーに行くみたいだ。 


  最後に、

   「俺、ゆうき!君は?」


「私、果林」




 そのあと、クラス発表があり、先生の発表にもなった。

 知り合いの同じクラスは、

  春と、ゆずるちゃん、いちかちゃん、ひーちゃん(29話参照)以外別なクラスだ。

 あと、果林ちゃんも同じクラスだ。


 あっちで、ちーちゃんとか梅ちゃんが泣いてる。


  ちーちゃんと梅ちゃんがこっちに向かって思いっきりギューをする。


  「同じクラスがよかったよーーーー」


「俺もだよ、」


 たいちくんも落ち込んでいる。


 おれもみんな一緒がよかったな。

 

 そして俺たちの担任は優しそうな男の先生だった。


「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」



誤字報告して頂きありがとうございます。

 変換ミスの確認が抜けていました。

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