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78話 5才 卒園式 

  俺たちは今日ついに卒園式を迎えた。

全員、かっこよく、可愛いく決めている。

  俺は一人ひとりに、格好の感想と今までの感謝を伝えた。

 それぞれ、笑ったり、喜んだり、泣いたりだった。他にも、抱きついたり、勝負心燃やされたり、歌で感動を伝えたり、ロボットダンス等様々だ。

 

 あの格好で本気で踊ると服壊れるよ、いちかちゃん。

 

 将来ハーレム計画は結果として、

 保育園の多くの女子と仲良くなった。同い年、年上、年下も含めて仲良くなった。

 最初は女子ともっと交流増やしたかったが、クラスの男子達面白いんだよな、、、


 ホントに良い保育園だった。


 俺は0才の時のように、今の生活を作ってくれた人に感謝をした。


 

 式が始まって、名前が呼ばれる。

 「..いぶき」


 「はい!」


 「卒園おめでとう」


「ありがとう」

いぶきくんはピースをする。


 次は、ちーちゃん、梅ちゃんと名前が呼ばれていく。

   

 あっあー、名前を呼ばないでくれ、、保育園が終わってしまう。

 卒園していく、クラスを見て、悲しさが止まらない。


 「はるき」


「はい」

あー、緊急して、今までにない程、完璧なロボットダンスだよ。



 そして、最後の二人、俺と春になった。


 桜地先生がこっちを見てる。

  あー泣かないでよ、貰い泣きするやん、、桜地先生、、、


 「ゆうき」


「はっ、、はい!」

思わず噛んだ、、、


 「卒園おめでとう」

 桜地先生は震えながら、卒園の書状を渡す。


「ありがとう、、桜地先生」


 俺はこの紙がとても懐かしく感じた。

  小学校と中学校は卒業式には出ていない。

 高校は死んだしな。

 書状を貰うことが前世の卒園ぶりだ。



 桜地先生の前には、お母さん、お姉ちゃん、親友がいる。そして、ライトちゃんに、はずきちゃんもいる!他にも、雫おねぇ様や鈴おねぇさままで。


あーお母さん泣いてるよ。

そりゃ、そうだよね。

毎日、子育て大変だったよね。これからは小学生になって手間は減るから寂しいのかな


  保育園までの子育てありがとうね、これからもよろしくね。

 


 そして、俺は振り向く、


 みんなそれは、、、せこいだろ。


  みんなで手で顔を隠しいた。

 それでは泣いたかわかんない。


 5才なのに、ずる賢いんだから。


 俺は紙を持って、歩かないといけないから、

  泣いてるの隠せないじゃん。


 俺を見たいぶきくんが、

 「あはは」

おい、いぶき、、笑うな!全力で涙が出るほど笑うな!


 そして、他の子どもも、俺を鼻水が出るほど泣きながら、笑って見ていた。


そのカオスの中で、春が呼ばれた。

 「春」


 「卒園おめでとう」


「ありがとう、、先生」

 春は、自分の家族に顔を向け、こっちに戻った。


 そして、流石に笑いは止まり、涙だけが止まらないまま式が終わった。



 終わるとクラスで集まる。

 既に全員、泣き止んでいる。


 俺はクラスに文句を言った。

  「笑うのひどくない?」


「初めて見たんだもん、ゆうきの泣き顔」

最初の戦犯が言い訳をしている。


「うん、ビックリだよね」 「可愛かった」 「恥ずかしそうにしてた」


   

 そういえば、前世含めて、沢山の人の前で、泣いたのは初めてだった。

  


  

 「みんなも泣いてたじゃん」

俺は言い返す。


 「いや泣いてないし、」

戦犯が嘘をつく。

  

 「泣いてたでしょ」

ライバルの春がすぐに暴く。


 「春だって泣いてた」



 少し経つと、桜地先生が来た。


 「はい、みんな卒園式の後だから、話をしたくなるのは分かるけど、先生の話を聞いてね」


 先生の方をみんなで見る。


 そして桜地先生は話を続ける。

 「私は、みんなが初めての卒園生だった。、、、」

それから桜地先生の話は少し続いた。そして、今度は一人ひとりを呼んで話をした。


 そして、俺が呼ばれた。

  「ねぇ、ゆうきくん」

「なに、桜地先生」


「今日は晴ちゃんって呼んでくれないの?今は二人だよ」


「いや、今日は先生でしょ」


「そうだよね、、」


「嘘だよ、はれちゃん」

正直今日は先生と呼びを突き通すつもりだった。

 あれほど寂しそうな顔を見ると、、


「ありがとう、ようちゃん」

  

 俺は桜地先生、はれちゃんと卒園式に手を繋いで、保育園の門を一緒に出たことを思い出す。


 『ねぇ、ようちゃん?』

『はれちゃんが何を言いたいかわかるよ』

 二人で口を揃えて、

『ずっとこれからは二人で、』


  

「ずっと二人で居られなかったね」


「そうだね。もう許したからいいよ、それにこれは一緒ってまた約束したし」


「ありがとう、、ようちゃん、、ゆうきをずっとこれからも諦めない、18歳差があっても諦めないから」


「ありがとう、はれちゃん、、でもごめんね、俺はこれからの沢山の人と出会って決めたい。」


「そうだよね、」

晴ちゃんは涙を流している。


 「晴ちゃん、とってもクズなこと言っていい?」


「なに?」


 「俺が将来もし作ったら、入ってよ」


「いいよ、何に?」

晴ちゃんは中身を聞かずに答える。


  「ハーレム」


「馬鹿じゃないの」

あー実に久しぶりだ、そのセリフ。


 「でも、、それで少しでも愛してもらえるなら、入ろうかな」

  

 「じゃあ、、、晴ちゃん」


「なに?」


「先生として一言」


「話を逸らしたね。でもその時間だしね」



 そして、一度、息を整えて、、

「じゃあ言うね、、先生は、、私は、、ゆうきが大好きです。」 晴ちゃんは俺を抱きしめた。

 みんなにこのセリフを言っていたのは聞こえていた。

 俺だけ、言い方を私に直して、語尾が「だよ」ではなく「です」

になった。



 最後は外で集まった。

   

 集合写真を撮った。


 

 俺はクラスメイト全員に提案をする。

  「みんなで、最後は手を繋いで一緒に門を出よう」

「いいね」 「やる」 「やろう、やろう」

 みんな賛成する。

 

端っこにいる子どもから手を繋ぎ、俺は最後でちーちゃんと手を繋いだ。

 そして、あそこで、俺たちを眺めている先生がいる。


 「ほら、先生も一緒に」


「いいの?」


「先生もやろう」「はやく来て、先生」 「先生も一緒がいいよ」

  クラスメイト、全員が呼ぶ、


桜地先生、子ども達に愛されてるな。


 「はれちゃん、、これからも、ずっとみんなで」


「うん!!」


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