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65話 4才 

 お姉ちゃんの卒園式も終わり、今日がお姉ちゃんとの最後の保育園だ。


 遅い迎えになっている。

  年上のクラスと合同になっていて、俺とお姉ちゃん、雫おねぇ様の3人だ。


 雫おねぇ様とお姉ちゃんは同じ小学校に行けるみたいで、

  楽しみだねーと話をしていた。


 「ねぇ、ゆうきくん」

雫おねぇ様が俺に話す。

 

  「どうしたの?雫ちゃん?」


「やっぱ、なんでもない。」


「?」


「ゆうき!!」

今度は、お姉ちゃんが話しかけてきた。


「どうしたの?お姉ちゃん」


 「なんでもない」


「?」

お姉ちゃんまで、、


 「フフッ」

「ンフフ」

お姉ちゃんと雫ちゃんはお互いを見て笑っている。


 「もう、どうしたの?何か隠しているの?」


「ぎくっ」とお姉ちゃん

   「なんでもないよ」と雫ちゃん


 一体どうしたのだろうか、、


 「ごめん、遅くなったね」

「待たせちゃったね」

お母さんと雫ちゃんのお母さんが一緒に来た。


 「あっママ」

「お母さんー」

それぞれ泣きながら抱きしめる。

  そうかこれで保育園のお迎えも最後か、、、


 そして、後ろから晴ちゃんが来る。


 「二人とも今日で最後だね」


「うん!じぁあね、桜地先生」

 「雫ちゃん、小学校でも頑張ってね」


「頑張るよ、お姉ちゃん、今までありがとうね」

「うん、うん。頑張ってね、小学校、頑張ってね」

晴先生は実習も含めて、最初から見た子ども達だもんな。


 晴先生は二人を強く抱きしめる。


  

 二人は今の担任の先生の元に向かう。


 俺は後ろで晴ちゃんと待っている。


 晴ちゃんは小さい声で俺に言った。

 「私ね、元の君の、、保育園の時の姿に憧れて、保育園の先生になったの。」

「 そうなんだ、知らなかった。」

「この仕事、始めてから本当に色々なことがあったよ。

  一番嬉しかったのは大好きな君と再会出来たことだけど、

 何度も、子ども達の成長を見れて、本当に楽しかった。」


「みんな成長したよ、年下の俺が言うのはなんだけど」

お姉ちゃんのクラスは、3才の時に交流で関わったからよく知っている。


  「私、ほんとに保育士になってよかった。」


「うん、よかったね、晴ちゃん。」


  「ゆうき、こっち来て」

お姉ちゃんに呼ばれた。

  

  「俺も行くね、晴ちゃん」


「うん」


俺は二人の元へ向かう。

 後ろから「もっと一緒にいたかったな」と小さな声で聞こえた。


 「お姉ちゃんもだよ、最後に一緒に写真を撮ろう」


「、、撮ろう!撮ろう!」




 4才編完

「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」


誤字報告ありがとうございます。

  自分では誤字を見つけられないので助かります。



小学校編は20話ずつにしようと思っています。

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