38話 3才 ハハ運命って怖いな
ついに時間になった。
4才の部屋を見て、姉と会うのが楽しみだったが、
同時に思い出す。あの時の幼馴染のことを、、
いや、やっぱり違うよな、、俺はもう幼馴染ではない。
桜地 晴さん、あの女の子は俺をいじめてから、高校では話すことすらなくなった。俺はもう幼馴染ではない。
立場的には幼馴染だったけど、そんなふうには言えない関係だった。
今はクラスの友達がいる。家では美人の母がいる。
この部屋には大好きな姉がいるんだ。
それにもう会うことはないだろう。この保育園ではことあるごとに思い出していたが、卒園したら忘れればいいんだ。
先生が扉を開けると、、早速姉が見えた。
姉はまだか、まだか、と待ち続けた姿をしている。
扉が開くことに気づくとこっちに向かって、ぎゅーをしに来てくれた。
「ゆうき!!!」
「ネェネ!!!」
やっぱり姉は最高だ。ほんと可愛い。辛いことなんて吹き飛びそうだ。
「やっとネェネと保育園で遊べるね」
「うん!私も楽しみにしてた」
姉も楽しみにしてくれたんだ。
そして、横から新しい先生の、懐かしく、、聞きたくない声が聞こえた。
「この子が勇気くん?」
嘘だろ、新しい先生ってマジっっで、、、
「そうだよ!!」
姉は元気に応える。
ハハ運命って怖いな
「よろしくね、桜地 晴だよ、今日から新しい先生になったの」
あっ、、そうか今は初めましてか、、、
「よ、、よろしく、、、ゆうき、、です」
めっちゃ声が震えた。
「おーしっかり、挨拶出来て偉いね」
「うっっん」
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