254話 14歳
あれから、いちかちゃんの歌の方向性は少し変わった。
前提的に恋愛をテーマにした曲が多くなった。
その中にゆうきが入ってるから、何と言うか、うん
もぞぉとする。
「どうだった?昨日のライブで私のことメロメロになった?」
「元からメロメロだよ。」
「それってつまり私ルート??」
「いやまだ!!俺はハーレムルート目指し中」
「グズぅ!」
「ぅ!!」
みんなに中身は大人だと告白して、みんな受け入れてくれたが、たまにこうやって言葉に棘があることが多くなった。
「まぁまぁ、」
ライトちゃんがいちかちゃんにタオルを持って来ている。ライトちゃんといちかちゃんが一緒のステージで立つことはもうイベント以外は無いが、仲は全然良好なのだ。
「ありがとう、お姉ちゃん」
最近はついに姉、呼びしてる。話によるとひーちゃんが羨ましかったようで、前から妹のように見てると言ってたライトちゃんに姉呼びするようになった。
そして、いちかちゃんはライトちゃんの首にあるストラップと俺を交互に見る。
「ぁあー!私ライブ頑張ったからご褒美、欲しいなぁ!ちらっ」
「・・・いちか」
「例えばストラップとか形に残る物なにかないかな?チラッ」
「・・・」
俺はあえて返事をしない。単純にチラチラごねてくる、いちかちゃんが可愛いからである。
「いちか、そんな頼み方してると、ゆうきくん興奮しちゃって、普通にその反応楽しんだまま何も買わないよ」
「言い方!!」
「じゃあ、ゆうき!私にもプレゼント買って!!」
懐かしい我儘いちかちゃん。最高ぉ、
俺は迷った結果、花のヘアピンを上げた。
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