233話 13才
トリオの落ちこぼれの、後輩です。
はづきちゃんも新人さんも新しい声優を取れているのですが、私は今回は落選してしまいました。
最近、ゆうきくんの同級生が私達の間で物凄く話題になっています。
どんどん活躍して来ています。一部では色んな呼ばれ方をしています。
そんなこと凄いなと思っていたら、まさか私のところまでとは、
確かに妹さんに凄い人がいるとは聞いていました。
そして、そのお姉ちゃんもすぐに合格した天才です。
新人さんは電話で、はづきちゃんは手紙でやり取りをしているので知っているのそうなのですが、今度は歌手になりそうな人を見つけたと言っていました。
一応、私たまに、オープニングやエンディングも歌わさせて貰うようになりました。一番売れたのはトリオで出した最初のエンディングです。
やばい、そこの役割まで、取られるのかな。
そんなことを思っています。
そして、最近、
私はあまりにも衝撃なことを聞いてしまいました。
「太陽くんっさ、」
「その呼び方はやめて下さいよ、はづきちゃん、ファン1号とよんで下さい」
太陽?
私は、太陽と聞くと、どうしても先輩の姿を思い出してしまいます。
もう私は、30になりました。
でも、今だに、ずっと引きずっています。
いいな、若いって、
はづきちゃんはまだ20代だからな、、、きっと先輩のような良い人を見つけるんだろうな。
「だって、最近手紙は確かにくれるけど、全然会ってくれないし。」
「いや、最近ほんとう忙しいですよ」
「ふーん、まぁいいや、、、とりあえずもう手紙を渡さないとかなしだからね」
「仕方ないじゃないですか、あの時は熱だし、前は死んでたし」
死んでた?
「死ぬのは仕方ないとして、熱はがんばれよ」
えーはづきちゃん乗るんだ以外。
「鬼畜!でもそこが良い!」
「相変わらず、太陽くんの時から、変態なんだね」
「取り柄ですから」
【先輩って変態何ですか?】
【変態ってさ、何でもあり、つまり、全てを得られるすごい人間になれるのよ、、俺は変態を取り柄として、自信を持つ。」
【だから、モテないんですよ】
、、、、、
私はずっと、思っていた。ゆうきくんはあまりにも先輩と顔がそっくりだ。
私は盗み聞きじゃなく扉を開ける。




