231話 13才
「しぃちゃーん」
「どうしたの?ゆうきくん?」
「そろそろ、声優応募してみない?」
「だね、私も上手くなってきたし、してみようかな」
しぃーちゃんは毎日練習して、声を出すのがとても上手くなっている。
たまにリアルの声と合わないと感じるくらい。
そして、実はもっと前から、応募をしてみないか聞くつもりだった。あえて少し待った。
「やったー受かったよーー」
しぃーちゃんから電話が来た。
「良かったね!しぃーちゃん」
本当に良かったねしぃーちゃん。
合格先はお姉ちゃんと同じ事務所。
この合格は決して裏口じゃない、自分で勝ち取った合格だ。
そして、この後、お姉ちゃんと同じアニメを担当することになることをしぃーちゃんは知らない。
「私、お姉ちゃんに近づいたよ!」
「そうだね!」
この後、お姉ちゃんに何度も立ち向かうんだけどね。
「ゆうきくんー!私早速アニメ決まったよ!!」
そう、しぃーちゃんには言ったないけど、元からそのオーディション。
きっと入り口とかに書いてあったのに、見てないのが、しぃーちゃんらしい。きっと試験の時も、雰囲気作りだけだと思っているのだろ。
「しかも、主人公だよ!!」
普通に初が主人公ってやばいよな。
「私頑張るね!!」
「うん、頑張って!」
俺はしぃーちゃんのお姉ちゃんに連絡を取った。
「受ける、本当に合格してるじゃん」
「お姉ちゃんのほうこそ、いっさい落ちるとは思ってない癖に、」
「当然じゃん!」
「もちろんお姉ちゃんのほうこそ受かったよね」
「受かったよ、ちゃんと、ライバル役ね」
「流石」
その後、しぃーちゃんのお姉ちゃんから、声優が集められた時、ビックリした時の顔のモノマネを何度もしていた。
頑張ってね、しぃーちゃん
「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」




