186話 11才 野球6
「勝つぞーーーーーー」
いぶきのチームから強い歓声が上がる。
4回までなおくんが無失点で抑えてくれていた。
そして、春に変わった。
春もだいぶ疲れている。
俺を見る。
「負けるな」
春は頷く。
ツーアウトまで抑えてセンターフライが上がる。
太陽くんの方に飛んだ。
太陽くんは落下地点に届かず、落としてしまった。
スリーベースヒットになった。
かなりピンチになった。
ここで、いぶきが出てきた。
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(ゆうき、お前はライバルなのにいつも一歩引いてる)
(、、、、ごめん)
(いいんだ、少し悲しいけどそこには理由があると感じるんだ。)
(、、、うん)
(ゆうきのことだ、友達のことを蔑ろにしたり、軽く流すよなことは絶対しない)
(、、、)
(運動会も見に行っていた。足が速いのにリレーに出ない。
たいちのバレーの試合にも出たいと思ってるけど出ない。
野球だって同じ)
(、、、)
(ほんとは試合出たいんだよ、友達の為に、友達と一緒に頑張りたいよな)
(ああ、ほんとは、全部その通りだよ)
(お前にとって、応援が出来るベストな戦いなんだよな)
(そうだ)
(なら、観客席にいるお前にも完璧に勝てるようにしてやるよ)
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ツーストライク、スリーボール。
ファールはすでに5回起きてる。
観客席達は手を握る。
そして、春は息を整えて、渾身の一球を投げた。
俺はいつまにか、いつも一緒に練習に使っていたグローブを持って走っていた。
そして、そのグローブにボールが入る。
「完全敗北だよ」
ホームからいぶきのチームから強い喜びの声が上がる。
逆転ホームランで俺たちは負けた。
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最近伸び悩んでいます。
あらすじと題名を変えるかも知らないです。
誤字報告して下さりありがとうございます。




