16話 1才 ヒロイン視点1ー3 姉と実習生と絵本
「 その絵本、好きなんだね..」
「、、、」
光ちゃんは恥ずかしそうにしている。
私は保育園の時に誰とも話さなかった時のことを思い出す。
あの時は何もかもが怖くて、話すのが嫌だった。
「私も、絵本一緒に読んでいいかな?」
下向いてから
「、、、うん」と答える。
緊張して、怖くて当然か、、
この子は入ってきたばっかりだしね。
私も初めての保育で緊張している。
「やったー」
私は、この実習に来る前に、何度も思い出した。
彼はいつも笑顔だった。
私はその笑顔に安心を感じ、一緒に楽しんだ。
彼のように、それが、私の保育園実習の目的だ。
私は絵本を読み始めた。
「、、、」
光ちゃんは真剣に絵本を見ている。
光ちゃんはとっても可愛い子だった。
絵本に合わせて体を良くに動かしている。
感情表現が豊かな子だ。
「おしまい」
「、、、」
絵本が終わると、急に動かなくなった。
表情豊かな動きが止まって、寂しく感じるが、絵本を楽しんでくれた証拠だろう。
「今度はこれも読んでみようか」
「...、、、!」
顔を縦に振っている。読んで欲しいみたいだ。
そうして4冊も繰り返してしまった。
しまった!思わずこの子ばかりを見てしまった。
『実習前に出来るだけ多くの子どもと遊ぶようにしましょう。』学校で言われたことを思い出す。
そして、朝のお話になり、絵本を読む時間はお終いになった。
今度は外遊びになった。
「さっきは一人の子どもと、遊ぶことを気にしていた様子だったけど、、あの子はまだ保育園に来たばっかりだから、長く絵本を読んであげてくれてありがとう。」
「ありがとうございます」
褒められた、嬉しい
「確かに全体を見ることはとても大事で保育の基本だけど、子どもにあった保育をすることが大事なの。私と補助の先生だけじゃ、見切れないから晴先生が見てくれて助かります。これからも、自分の保育感を大事にして頑張って。」
「はい」
光ちゃんが一人でいた。
私は他の子どもと遊びながら、時々見て観察をする。
これも彼がしていたこと。
彼は私と遊ぶ前に、よく後ろから見ていた。
当時は変なことをしているなと思っていたが、
今、思えば私のことを知ろうとしてくれていた。
光ちゃんは良く他の子どもを見ている。
ほんとは仲良くしたいんだ。
その後は友達と遊ぶことが出来なかった。
光ちゃんは入ったばかりなので、早めに帰った。
そして光ちゃんは友達が出来ないまま、2日経った。
光ちゃんは私にすごく懐いてくれるようになった。
そして、最近は少し話せるようになってきた。
とってもかわいい
「お姉ちゃんせんせい」と呼んでくれるようなった。
光ちゃんには自分で友達を作ってほしい。
「光ちゃん、他の友達と話してみようか」
光ちゃんは
「、、、うん」
、、、!!光ちゃん!
光ちゃんは勇気が持てたんだね。
私は光ちゃんが、他の遊んでいる子ども達の近くで遊び、
流れで遊びに入れるように考えた。
これだって、彼が私にしてくれたこと。
横に座っている、子どもはおままことをしている。
光ちゃんは私とおままごとをしながら、横の子どもをちらちら見ている。
私から話しかけてもいいけど、それでは光ちゃんが今後自分から話す勇気を持つチャンスを無くしてしまうかもしれない。
横の友達は姫さまを置いて、ウサギを使う遊そびに変えた。
「ちゅん、ちゅん」
ウサギの声真似をしている。
光ちゃんはさっきまでは緊張している顔だったが、
光ちゃんは眩しく見ていた。
光ちゃんウサギ好きだもんね。
3日で何度も読んだ絵本の主人公はウサギだった。
私は目の前にあるもう一つのウサギの人形を光ちゃんに渡して
光ちゃんの肩に手を置き「頑張って」
「、、、、うん!」
光ちゃんは 勇気は振り絞った顔して、
「ねぇ、、ねぇ、、ウッウサちゃん、にんじんはいかが?」
光ちゃんは話しかけることが出来た。
そのセリフは私達が読んでいた、絵本の言葉、、
こうして、光ちゃんは、新しい友達を作り一週間を終え、私は残りの実習も終えることが出来た。
最後の日には光ちゃんから手紙をもらった。
中には、ウサギの耳?と「ありがとう」
と頑張って書いたことが伝わる手紙が入っていた。
作品の伸びを悩んでいます。
名前を変更するかもしれないです。
前世は男友達しかいなかった。赤ちゃんになったから楽しむ!
を、
俺、赤ちゃん?〜前世は男友達しかいなかった。赤ちゃんになったから楽しむ!〜に変更するかもしれないです。
1才編がもう少しで完結します。
1才編が完結したら
本編と同時に、0才から本編にはない話しを書き始めようかな、
と思っています。
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