160話 9才 お姉ちゃんの誕生日プレゼント
誕生日が来た。
去年のような盛大なお祝いではないが、今回は家族だけでお祝いをしてくれるらしい。
そして、俺は家に帰ると、お姉ちゃんとお母さんがクラッカーを鳴らしてくれた。
「ゆうき、おめでとう!!」
「おめでとう、ゆうき!!」
もう嬉しい。
俺は、ケーキをみんなで食べると、お母さんからゲームを貰った。
「これ、みんなでやりましょうね」
お母さんもやりたかったんだな。
そしてなんと、今年はお姉ちゃんがお小遣いを残しているので、
俺に誕生日プレゼントがあるみたいだ。
箱の中には、
ハートのマフラーが入ってた
「ありがとう!!お姉ちゃん!!」
「やったー!!ねぇねぇゆうき、、」
「なに?可愛いプレゼントをくれたお姉ちゃん?」
「これ今まで、貰ったなかで一番嬉しい?」
「うん!!他にもお母さんから貰ったぬいぐるみとハンカチ」
「それじゃ、一番じゃないじゃん!!」
「お母さんから貰ったもの一番大切。お姉ちゃんから貰ったこのマフラーも一番大切だよ」
「ゆうき、最近友達ことばっかりで、お姉ちゃんと遊べてない。」
しまった、お姉ちゃんはそんなことを思っていたのか。
いつものメンバーにお姉ちゃんはいるが、いちかちゃんやカフェ、あやちゃんのことなど単独行動があった。
「私は、ゆうきが大好き。だから、もっと一緒に居たいの」
「お姉ちゃん」
お母さんは「まぁ」と言っている。
「俺も、お姉ちゃん大好きだよ」
「なら、もっと私と一緒にいてよ」
「ごめんね、お姉ちゃん、俺ももっと一緒に居たいけど、他にもやらないと行けないことがあるから」
「ゆうき、最近お姉ちゃんのこと大切にしてくれない。
お姉ちゃんを大切にしてくれない、ゆうきなんてしらない」
「お姉ちゃんー」
お姉ちゃんは家から出てしまった。
「私が追いかけるから、ゆうきは自分で考えて、追いかけるか選んでね。
決して勇気が悪いことを言った訳ではないけど、お姉ちゃんとしての気持ちが少しあったのかも、、」
お母さんは落ち着いてる
「携帯で確認出来るから、私達はどこにいるかすぐに分かるし、何よりも、お姉ちゃんの気持ちはお姉ちゃんが一番知ってるからね」
「お姉ちゃん、、、」
そして、お母さんはお姉ちゃんを追いかけた。
俺は初めての言い合い?で、確かに、気持ちが落ち着いていないのかも、、
どっちみち今俺が行ったら日に油だ。
俺は4つ葉のクローバと前世の母の写真を見つめる。
(太陽、、、太陽はとっても優しいよ、太陽くらい優しい人は後一人しか知らない。)
(そうなんだ、ありがとうお母さん、後一人って誰なの?)
(いつか会えるよ)
(そうなのかな?)
(うん、いつか必ず私が合わせる。)
母が今までない覚悟した顔をしている。
(あってみたいな?)
その人ことはお姉ちゃんのことだったんだ。
(とりあえず太陽、、太陽はもう少し、怒ることをした方がいいよ)
(なんで?)
(それはね、自分のことをもっと伝える為だよ)
(伝える為)
(そうだよ、自分を伝える為、怒ると相手に何を伝えたいか、
一番伝えたい気持ちが相手によく伝わるの)
(そうなんだ、、でも俺、、怒らなくて、)
(そうだね、太陽は優しいから何で許しちゃうよね)
(俺さ、怒るくらいなら一人でも多くの人と仲良くしたい)
後になって思ったらその為に怒れと言うことだっんだよな。
(やっぱり太陽にはもう少し、自分を大切にする気持ちを持たないとね」
「母、俺はね、やっぱり自分より誰かを大切にしてしまうんだ。
俺にとって、自分を大切にすることが相手を大切にすることと同じだから」
俺はどうすればいいんだろう。
ーー
「光!!」
「お母さん」
「もう、急に出て行くのいけません。」
「ごめんなさい」
「謝ったからよし、許す」
「お母さん、、、、私、、誕生日なのに、勇気に悪いことしちゃった。」
「ゆうきは、そこまで気にしてないよ」
「、、、でも、」
「それよりも、光は勇気のことが大好きなのね」
「うん、、、最近色んな人と話をして、私のこと全然見てくれないから」
「そうだよね、プロデューサーとか、アシスタントとか、最近マネージャーとかやろうとしてるって聞いてるし」
「弟が他の女の子に、、遠くに行っちゃうみたいで、寂しい」
「確かにね、ゆうきは、色んな意味ですぐに遠くに行くからね」
「うん、うん」
「じゃあとりあえず不安をぶちまけようか」
「えっ、、何で、」
「いいのよ、お母さんとしては失格だけど、こんなに可愛いお姉ちゃんをほったらかしにしたんだから、多少は許されるよ」
「、、、うん!言う!」
それから、二人は、
お姉ちゃんは鈍感なこと、
お母さんは光に伝わらない程度に前世のことを隠していたことだけを愚痴っていた。
でも二人は勇気が大好きなので、すぐに勇気の良いところばっかり話していた。
そうして話をしているうちに、落ち込んでいたお姉ちゃんの心は溶けっていった。
ーーー
俺はどうしたら良いんだろうか、、
ハーレム計画、、、諦めたくない。
だけど、お姉ちゃんが自分をもっと優先して欲しいと言っている。
どっちみち、お姉ちゃんになんて声をかけたら、、、
俺は考えた。
A、とりあえずお姉ちゃんに向かう。
B、お母さんとお姉ちゃんが一緒に来るまで待つ。
俺はハートのマフラーを付ける。
あったかい。
マフラーか、、、
(太陽はあったかく、みんなを照らす太陽だから)
そうだよな、、俺はみんなを照らす太陽だし。
やっぱり
A、とりあえずお姉ちゃんに向かう。
火に油かもだけど、少し時間が経ったからお母さんが慰めてくれたかも。
俺はお母さんの元に辿り着き、お姉ちゃんにも会えた。
お姉ちゃん顔がスッキリしてる。
「ごめん、ゆうき、、誕生日なのに、勝手に出て行って。」
「全然いいよ、俺もお姉ちゃんの時間減って寂しかったし、」
お姉ちゃんは俺の両手を握る。
「今からデート行こう!!」
「いいね、お母さんもいるから家族デートになるけど」
「いいよ、行こう!!」
俺はお姉ちゃんに貰ったマフラーをお姉ちゃんと付け、真ん中にハートが書いてある。
お母さんは
「妬けちゃうはー」
と言いながら、家族デートを楽しんだ。
お母さんとお姉ちゃんどんな話をしたんだろう。
「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」
最近伸び悩んでいます。
あらすじと題名を変えるかも知らないです。




