14話 1才 姉入園
姉がいなくて寂しいので泣いてみる。
「あらあら、お姉ちゃんがいなくて、寂しいのかな」
そうなのである。構って欲しいのが大半の気持ちだけど
母はこの曜日は仕事だが、初日で何があってもいいように休みにしている。
母も心配しそうにしている。
「ほんと、お姉ちゃんが好きですねぇ」
「アウ」
お姉ちゃんも好きだが、あなたも好きです。
「ほんとに仲の良い兄妹になりそうでよかった」
すでにキュートな姉にメロメロです。
「それにしても、今日は珍しく、泣き止まないわね」
今日くらいは全力で構ってもらおう。
母は2時間前から準備をして待っていた。
俺を背中にしょっている。
ずっと落ち着けない様子だった。
お迎えの時間になった。
保育園につき、姉が母の元に泣きながら来た。
「よーく頑張ったね」
母にぎゃーっと抱きついている。
「光ちゃん、本日の初の登園でしたが、お母さんを見るまでは泣かないで偉かったです」
さすがうちの姉である。
「ほんとですかー!」
母は抱きついている、姉の背中を触りながら
「今日偉かったね、よく頑張ったね」
と褒めていた。
「光ちゃん、他の子ども達から沢山話しかけられてビックリしたと思います。」
先生はしゃがんで姉の目線に合わせて、「よく頑張りましたね」と褒めていた。
それから少し先生と話しをしていた。
家に戻り母は保育園で言えなかった分を沢山姉を褒めていた。姉は嬉しそう顔をしていた。
良かったー
やっていけそうだな。
そして、数日経って、送り迎えを繰り返すうちに、迎えにくる母を見て泣くことはなくなった。
なんと最近では良く話す友達ができたらしい
非常に嬉しいが、男じゃねぇよな
姉と一緒に通う保育園が今から楽しみだった。
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