12話 1才 (前世編)ヒロイン視点1ー1 保育園の出来事
私は圧倒的な美少女だ、そして
私には大好きな幼馴染がいた。
幼馴染には小中高を通して女の話は一つとして聞かなかった。
幼馴染は見た目は普通より、、、下で
あんまり清潔な感じが保てていない。幼馴染の友達曰く、
「あーアイツ、清潔感出すより、ゲームしたいんだって。」
と言っていた。
「女子から嫌われているけど、整えればモテそうだよね」
と聞いて実際そうなることは確定だからその友達に清潔感を整えないように脅、、オススメした。
見た目の話は小中高でこんな感じだ。
見た目はあんなだったが、中身がめっちゃいいのである。
私は何度も幼馴染に救われた。
出会いは保育園から始まった。
4才の時のこと。
私には友達がいなかった。友達と話す勇気がなかった。
そしてトラウマがあった。
トラウマの正体は兄だった。兄は4才年上で、
自分が2才の時からいじめられるようになった。
毎日のようにおやつを取られ、ことあるごとに遊びで自分を叩くような人だった。後になって知ったが、兄とは血が繋がっていない。
今の兄は当時のことを物凄く反省していて、過保護になりすぎている。
兄から聞いたのだが義母から毎日のように
「晴は別な母の子どもなの、だから嫌なことがあったら全部、晴にすればいい」と言われてたみたいだ。
そのせいで、兄は傷つけることが悪いことだと分からず、
遊びのようにしていたと当時のことを言っている。
自分と血のつながりある母は死んでいて、
父親だけが血が繋がっている。父親は自分のことに無関心で義母も食事は用意するが、話すことはしなかった。
そんな家族だからだろう、人と話す機会を失い、
自分は他の人と会話がすることができなかった。
そんな自分に手を差しのべた男の子がいた。
新しく保育園入った、太陽くんだ。
太陽くんは転園してからすぐに、一人である私に声をかけた。
「遊ばない?」
当時は遊びに誘われることがとても怖かった。
私はしゃべらず、無視を繰り返した。
だが、彼は何度も話かける。
「遊ぼようーねぇー」「この人形しってる」
「この少女アニメのパズルやろうよ」
「このかわいい少女主人公使って遊ぼう」
彼は毎日、私に話しかける。
でも返答の仕方がわからない。
それどころか、はやく別な人と遊んでほしいっと願った。
だが、そんなある日のこと。
常々と話しかけられていて、イライラが溜まっていた。
そしてこの一言が聞いた。
「主人公の兄ちゃん、ちょー優しいよね」
バチッンと音が鳴った。
「そんな優しいわけないじゃん、兄なんて」
私は思わず叩いて怒鳴ってました。
彼の顔は腫れている。
だがこの程度では終わらない
私は3回蹴りを入れ、2回拳を入れた。
[実際はこれの倍です]
そして二度目のビンタがお見舞いする前に
先生の止めが入った。
「何してるのーはれちゃんー」
私は頭がいっぱいだった。
先生に動きを止められた。
「どうしたの?どんなことがあったの」
先生は状況を聞くように話す
「いない、いないーいないー」
「晴ちゃん」
先生の大きな声にビックリして、
一度冷静になった。
そしたら私は目の前の光景に恐怖した。
「先生ね、さっきは叩くところは見ていたよ。でもね、晴ちゃんが普段から友達を傷けないことは知っているの。」
「うん」
「だから今回は相当怒ることようなことだったんだと思う。」
でも私はその言葉を聞いて、頭が回った。
彼はただアニメのこと言っていただけなんだ。
それなのに暴力なんて許されるわけがない。
「...」
私は黙った。
そして目の前で顔が腫れて痛そうにしている彼を見て自分はやり返されると恐怖が強くなった。
「晴ちゃん、太陽くんも叩かれて痛かったと思う、そして太陽くんはたしかに何度も、晴ちゃんが太陽くんと話したくないと思う時でも沢山話しかけてた思う。」
「...」
「でもね、太陽君は晴ちゃんのことを悪くしたり嫌な気持ちにはしなかったと思うの」
しつこいくらい話けてきたけど。どっか行けと思ってたけど、
悪い気は今までしなかった。今回の以外は、
「...」
「だから今回どうして、晴ちゃんが叩いたのか太陽君にも聞いてみるね」
「...」
この時、自分がしたことが暴かれると思い、更に恐怖があがった。
だが
「晴ちゃんは何も悪くないよ」
「えっ」
先生はビックリしていた。
5才とは思えない漢らしい事を言う。
顔抑えてるけど。
「晴ちゃんいつも嫌そうな顔をしてたのわかってだけど、何度も話かけちゃったの」
「...」
顔を抑えながら
「たたかれたのも全部僕が悪いの、晴ちゃんは何も悪くないー」
「え」
今度は自分が思わず声に出る。
「でも、先生は何で叩いのか、次また喧嘩にならないように知りたいな」
「晴ちゃんはわるくーないー」
むしろ先生を責めるかように彼は話しをしている。
先生は何かを汲んだような顔をしている。
「そうなのね。晴ちゃんごめんなさい。先生は悪くもないことを
悪いように話しをしてまったわ」
「いいよ、先生」
彼は笑顔で返す
「それでいいよね、晴ちゃん」
私は思わず
「うん」
と答えてしまった。
「よかった」
先生は安心した顔していた。
「ねぇねぇ先生それよりも、
晴ちゃん初めて話しをしたよ」
!!!
「やったね、太陽君、話内容はともかく、?
晴ちゃんと話せたんだね」
先生と太陽君はハイタッチをしている。
「はい、晴ちゃんも太陽君と話を出来たタッチ」
そうして先生は今度は自分にも向けるが
目の前にいる彼は、笑顔で自分と話すことが出来たことを、とても嬉しがっている。
思い出してみれば、彼はしつこい訳ではなかった。
絵本や、パズルとか一人でやる時は声をかけていなかった。
外遊びや、おままごとをしている時に話しかけてきたんだ。
そうだ、彼は私を一人にしない為に話をしてきたんだ。
彼は気づいていた。自分は上手く話が出来なくて、友達が出来ないことを、ほんとは私が友達と遊びたいことを、
それなのに私は、彼を思いっきり責めて、叩いてしまった。
私はすごく恥ずかしくなった。
「あれはなしーーー」
思わずまた叫んでしまった。
「なんの?」
「なしって何がなの晴れちゃん?」
「今日話したことなしーー」
「えーーーー」
気がづくとそこから話をすることが出来るようになっていた。半分以上が少女アニメのことだが
だんだんと彼との会話は増えた。
私も好きな少女アニメのことだから話しやすいし、いつも同じような話しなので慣れてしまった。
そして私からも話しかけることが大半になった。
そして、後に幼馴染が好きだと自覚する。
同時にツンデレと目覚めてしまった。
その結果
いじめを起こした。彼を傷つけ、
私は彼に、ツンのままデレを見せずに、
彼はツンツンの女の子を幼馴染だとすら認識しなくなり、死んでしまった。
『彼女は一生、幼馴染の事を
忘れられない。
そして、毎日のようにこのエピソードを思い出す。
幼馴染が転生して入園するその日も。』
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