130話 8才
美舟先生が喧嘩の仲介をする。
「先生は、昔、大きな失敗をしたから、もうみんなにはして欲しくないの」
喧嘩してる二人を真剣に見つめ、泣いてる二人より、泣いてる先生がいる。
そして、仲介と、先生の後悔を聞いて、喧嘩は終わり、お互い謝った。
梅ちゃんが
「桜地先生みたいだね」
と言っていた。笑った。
その通りだね。
「桜地先生も、美舟先生も良い先生だよね」
「うん!優しくて子ども思い出いい先生だった。」
良かったね、二人とも子ども達にしっかりよく思われてるよ。
今度、晴ちゃんには報告しよう。
俺は今度はすぐに、美舟先生には言わず、手紙を読んだ通り、
見守ろと思っている。
そして、時間が経ったらその正体を教えて、俺のハーレムの一員に、
「ゆうきくん、変な顔をしているよ」
やばい、思わず顔が歪んでいたようだ。
ハーレムのことを思い出してクラスのみんなを見ると、
成長したな。
まだまだ幼いが、昔より大きくなって、
言葉もはっきり言えるようになっている。
しぃーちゃん、はるきくん、いぶきくん、しょうたくん等他の
学校に行った友達も、みんな成長している。
なんだか、俺一人だけが成長出来てないのかも。
夢に向かって頑張るいちかちゃん。
努力して絵を上手くなろうと頑張る。はずきちゃん
成長して、どんどん大人になるお姉ちゃん、
それに対して、永遠の中身18才の俺は、
将来の夢が決まっていない。
まだ、俺自身は何もない。
しょうたくんと、一緒に水族館の年パスを買った。
しょうたくんは保育園の時からずっと生き物が好きだった。
俺も生き物が好きなしょうたくんが好きだった。
今日から年パスを一緒に買い、しょうたくんと水族館を満喫している。
「ねぇー次は、イルカのショー見に行こう」
しょうたくんは張り切ってる。
「行く!行く!」
年パスなので、これからも行くとことを考えて、イベント系をメインに周ることにしている。
しょうたくんは、真っ先に一番イルカショーが見える先の近くので見ている。
おーすごい純粋な目でイルカショーを見ているな。
イルカショーが始まり、水をかけられて嬉しそうだった。
餌やりにも選ばれて、ずっとウズウズが止まっていない。
イルカショーが終わり、今日のショーも全て終わった。
「ゆうき、今日は着いてきてくれてありがとう。」
「俺も楽しかった、年パスだし、また行こう」
「うん、行く!」
俺の夢は決まらない。
ただ、今のみんなのこれから応援することが今一番したいことだ。
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