124話 8才
久しぶりに、美鈴ちゃん、美舟先生との近距離であった。
教室になってから、少し経ったよな、自己紹介の時に、迷いを一切感じずに全体に話す。
俺たちのクラスはみんな仲が良く喧嘩はほぼない。
あった場合は、俺が基本、仲直りさせる。
「君がゆうきくんか」
「そうだよ、」
美舟先生は俺の方に来た、
「まるで、あの人みたいだ。」
「あの人って?」
「わ、、私の好きな人」
「先生、好きな人いるんだ」
美舟先生は俺のことを知らない筈だ。
遺伝子的に昔の顔に似てきているらしい。
「大人になるまでに、一人や二人以上は出来るもんよ」
「遺伝子がよく影響してる顔がそっくり」
お母さんとはすでにあっているのか。
「改めて、これからよろしくね」
「うん!!」
そして、今日は自己紹介だけだったので、すぐに終わった。
「みんなで下校した。」
今日はこのあと、みんなで遊ぼうと誘われたが、今日は断った。
前世の男の元へ向かう。
「あっようちゃん」
「晴ちゃん」
晴ちゃんが俺の墓の前にいた。
「ようちゃんも、来たんだね」
「うん。」
「今日から、ゆうきくんが、小3になると聞いて、ここに来たくなっちゃた」
「そうなんだ、俺も、少し自分に言いたいことがあって」
「何を言うの?」
「、、、」
「そうだよね、」
言えなかった。
あの時は俺はよく頑張った。これからは友達やお姉ちゃん達が、付いてるから、もう大丈夫だって言ようと思った。
「ごめんね、ようちゃん」
「いや、ほんとにもういいよ」
「私は何度も夢を見るの、ようちゃんにしたことを」
「晴ちゃん」
「夢を見ると怖くなるの、でもここに来ると落ち着くの。
勝手だよね、自分で原因作っといて、こんななんて」
「、、、晴ちゃん、、、」
俺は、掛ける言葉が見つからなかった。
ただ、辛そうではあるけど、幸せそうに見えた。
だから、このまま晴ちゃんが落ち着くまで見守ろうと思った。
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