123話 8才 太陽編9 (過去編)
俺はいつも通り、登校して教室のみんなに挨拶をした。
誰も返事をしてくれなかった。
晴ちゃんに近くにいって言いに行った。
「晴ちゃん、おはよう」
「、、、」
明らかに聞こえているが、返事をしてくれなかった。
そして、菊池くんにも近くで挨拶しに行った。
「菊池くん、おはよう!」
「、、、」
菊池くんも同じ、それどころか他の男友達の方に行った。
その日は話しかけても、無視され、話しかけられることはなかった。
次の日も同じ、
晴ちゃんも菊池くんも無視を繰り返した。
そして明後日も、、一週間続いた。
そして、ついに痺れを切らしたのか、、
菊池くんにおはようを言うと
「ずっと一緒にいてつまんないだよね」
「えっ、、」
俺はそれが本心からの言葉に聞こえた。
この一週間俺はずっと無視されていたから、
「人のことばかり褒めて、自分の面白いところは何もない、
お前ってさ、人のことばっかりで自分は何もないよね」
「、、、そうだね」
菊池くんの言う通りだ。
俺はみんなに話しかけることをやめた。
菊池くんに話しかけるのやめた。
俺は話すことをやめた。
そして、いじめが始まった。
人が好きだった。
俺はみんながすごいと思った。
晴ちゃんが頑張ってアイドルを目指すことがすごいと思ったし、好きだった。
美鈴ちゃんとボールで遊ぶことが好きだった。
菊池くんとアニメで語るのが好きだった。
みんなと挨拶して、どうでも良いこと話すのが好きだった。
みんなが夢を持ってしっかり考えられることすごいと感じた。
俺自身は無い。
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