119話 7才 クリスマス4
「ゆうき、起きて、ゆうき」
ハッ!
「お姉ちゃん、おはよう」
「ゆうき?目赤いよ」
そうか、あの後ずっと泣いて、ここに居たんだ。
時計を見る、思いっきり授業をサボってしまう。
その後担任の先生に謝りに行くと、、
「先生もな、泣いて疲れたときは思いっきり寝たことあるからな、、それよりも、学校で寝るとはロマンだよな」
先生も呼びに来たが、放置してくれたらしい。
「それに勇気は勉強も積極的にやってる優秀な子どもだから、3時間休んでも、全然授業に追いつくだろう。
あっクラスのみんなも優秀だからな」
良い先生だ。
多分、机の下びしょ濡れだったよな。
そのままみんなで下校した。
俺は、あのビデオを見て、ずっと自分は大切に転生する前から、
大切に、大切に守られて来たことに感謝をする。
深く反省する。俺は姉とも、大事な関係があったんだ。
お母さんが弟を大切している時なんて何度も見てきた。
それなのに、俺はその関係を過去だけにしようとしていた。
覚悟が決まった。
俺はついに話すことにした。
「お母さんーー」
「光!!」
毎日のように、抱きつく
それから、お姉ちゃんの今日の報告が始まった。
俺は、お姉ちゃんにお母さんと二人で話たいと言った。
「なんで?私も聞きたい。」
「いつか話すから、ごめんね」
と言ったら、お姉ちゃんは「わかった」と笑顔で応えて、部屋の外で待ってくれている。
「どうしたの、ゆうき、二人で話したいって?」
普段なら俺の話もお姉ちゃんがいて、3人で盛り上がって話をした。
「お母さん、大好き」
「私も、普段なら光の前でもするのに、恥ずかしくなっちゃった。」
「、うんうん、今日はちょっと特別なんだ。」
「?そうなんだね、」
「ねぇ、お母さん、今でもクローバーに大切にしてくれてる?」
「もちろん!!」
「お母さんって、クローバー俺みたいにあげたことがある?」
「あるよ、お母さんの大切な弟にあげた。あと君たちのお父さんにも」
「そうなんだね」
お父さん、お父さんに会ってみたいな。
俺みたいに転生してるといいな。
「ねぇ、お母さん、今とってもビックリすること言っていい?」
「何ビックリすることって?楽しみ」
「俺さ、太陽なんだ」
「あーそうなんだ」
「いや、あの太陽ってことじゃなくて」
俺は太陽を指す
「知ってるよ、私の弟の太陽ってことでしょ」
「 えっ、、、知ってた?」
「今聞いて。あーなるほどって思った。」
「そんな、簡単に」
「いや、お母さんがお姉ちゃんが気付かないわけないでしょ」
「えーーーーいつから、知ってた?」
「そうなのかなって思ったときは、たくさんあった。今確証になったって感じかな」
「私は、太陽と会えなかったけど、太陽がどんなことをしていたかは色んな人に聞いて知っていた。」
「ビックリ仰天」
「顔も写真で何度も見た太陽にそっくりだしね」
「ごめんね、お母さん」
「隠してたこと、」
「そう、」
「いいよ、君のことだから、今のこの家族の関係を大切にしたかったんでしょ」
「うん」
どうやら、お母さんに隠し事は無理みたいだ。
「私達の関係はこれからも変わらない、、ただ今だけは姉弟でいようか」
「うん、大好き、ずっと俺を大切にしてくれて、ありがとう、姉さん」
「うん、大好き、ずっと愛してたよ、太陽」
俺達は抱きしめる。ずっと、ずっと出来なかったことを
そして少し時間が経ち
「隠して、罰としてママって呼んでね、これから」
やっぱりママが呼びが良いんだ。
そしてこれからは親と子の関係に戻る。
俺も全力でそう呼びたい、
「ママ、大好き!」
誤字報告ありがとうございます
100話超えてもたくさんあって申し訳ありません。
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