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117話 7才 クリスマス2

 俺もお姉ちゃんもお母さんと一緒に過ごさないさない日は初めてだ。


 「ゆうき、、眠れないの?」


「うん、お母さん居なくて寂しくて」

確かに眠れないが、お姉ちゃんもだろう。


 「あっこれ、ぬいぐるみ、持って来たんだ」


「ずっと一緒だからね」

 

  「、、、ゆうき今日は一緒に寝よう。」

辛い時はいつも一緒に寝ていた。

 他の家に居ても変わらない。


  「うん、そうしよう」


 少しだけ、お姉ちゃんの泣き声が聞こえた。 

  姉として、泣いてる姿は見せたくないんだろう。


 そして、少し経つと、


 「ゆうきがお母さんが居なくて寂しいだろうから、お姉ちゃんが」

そして、頭に手を置かれ、優しく抱きしめてくれた。


 「ずっと一緒にいるよ」


「うん、、ありがとう、、、お姉ちゃん」


俺はぬいぐるみをお母さんだと思ってお姉ちゃんと一緒に抱きしめる。


 

 (お姉ちゃんが守るね)


 


 目が覚めると、、、横でぐっすり眠っている姉がいる。

 そして、いつもと違う天井を見ると緊張する。


 「おはよう、ゆうきくん、光ちゃん、今日は春と冬も学校だけど、ゆうきくんと、光ちゃんは家でゆっくりしていてね」


 「ありがとうございます」


「わかった!」



 

「ねぇ、ゆうき?」


「どうしたの、お姉ちゃん」


「私、お母さんに頑張らせすぎたのかな?」


「、、、、」

俺はそんな事ないよと言いたかったが、前世のことを思い出し、口が出なかった。


 「お母さん疲れすぎて、倒れたって聞いたから」


お母さんはずっと笑顔だった。


 「お母さんにはやく会いたいよ」


「そうだね、お姉ちゃん」


「光ちゃん」


「春のお母さん」


「お母さんは君たちに大変だって、疲れたって言ったことあるの?」


「ないよ」


「お母さんはね、ママって人はね、子どものためなら、頑張ることは楽しくて仕方ないのよ」


「楽しいの?」


「そうだよ、子ども達の笑顔見るだけ、元気が出る、子ども達の言葉を聞いて力が出るんだ。」


「お母さんに元気にしたい!から」


「そうだね、お母さんに、光ちゃんがお母さんに思うことを言ってあげて、それが一番お母さんが元気になる方法だから」


「わかった!」



「じゃあ病院行ってお母さんと話しに行こうか。」


「うん!!」




  

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