108話 7才 ライトちゃんのライブ
ライトちゃんにチケットを貰った。
家族の分と、いちかちゃんの家族の分も含めて貰った。
俺たちは二人のファミリーで行く。
なんと、舞台裏に行けるみたいだ。
あっ星風さんだ。
よく見ると、撮影の時のスタッフさん達がいる。
「ゆうきくん!!」
星風さんは俺に気づいた。
スタッフさん達も、俺の名前を呼んでくれた。
「みんなは、今日はどんな関係で?」
「あのゆうきくんが助けてくれた時の主題歌をライトちゃんが歌っているんだよ」
「知らなかったーー」
「そうなの、だから私も今日スペシャルゲストで呼ばれたの」
「そうなんだ、ビックリ!!」
ネタバレ!!
「この子は?」
「いちかです、アイドル目指してます。よろしくお願いします」
「可愛いでしょ、いつかライトちゃんを越すアイドルになるよ」
俺はドヤ顔で答える。
「あのライトちゃんをね、それは楽しみだね」
「ねぇ、舞台の中見てみたい!」
「少し入れないところがあるけど、入れるところ、スタッフさんに確認してみるね」
スタッフさんに聞いてくれた。スタッフさんも、星風さんも、正直俺は恩人なので、出来るかぎり見せてあげたいのだろう。
俺はいちかちゃんに、ステージを裏を見せて、アイドル世界をみせることが目的だ。
「よし、少しだけならok貰ったから行こうか」
色んなところを見せてもらった。
あっライトちゃんだ。
ライトちゃんは真剣にアイドルのダンスの練習をしている。
いちかちゃんもその姿を真剣に見ている。
ライブが始まる直前、ライトちゃんが俺に会いたいみたいで、控室に行った。
スキャンダルとか、7才相手なら気にする必要ないしな。
「緊張してるの?」
「緊張するよー」
「大丈夫だよ」
俺は笑顔で応える。
「緊張する原因に励まされても」
少しいじけたような言い方。
「俺がしっかり守ってるから」
「....でて」
「ごめん、聞こえない」
「頭撫でて」
身長さ!
ライトちゃんはしゃがむ
まぁそれで緊張が解けるなら余裕でやるな
「がんばれ、頑張れ」
「頑張る、、あと手を握って」
手の中にはキーホルダーがあった。
俺は両手で握った。
「どう元気出た?」
「うん、めっちゃ出た!頑張ってくる」
その後のライブは大成功になった。
「どう、いちかちゃん」
「すっごい、すっごい可愛いよライトちゃん!」
「そうだね、でも可愛いさはいちかちゃんも負けない!
そして、ライトちゃんを越すんだ。」
こっちを見て不安の一つ感じない笑顔でいちかちゃんは応えた。
「一緒に越そうね!」
「全力で手伝う!」
誤字報告ありがとうございます。




