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104話 7才 太陽編6 (前世編)

 初めて晴ちゃんの遊び誘いを断った。


 「ごめんね、はれちゃん。先約束してるから、今日きくちと、りんちゃんと遊ぶから」


「えっなんで、遊びに行こうよ」


「じゃあ晴ちゃんも一緒に遊びに行こうよ」


「いや、私の遊ぶ友達、あんまり、きくち、りんちゃんと仲良くないから」


「そうなんだ、でも一緒に遊んだら仲良くなれるかも」


「いや、いいもん、べーー」


そして、晴ちゃんは別なところへ行ってしまった。


 少しずつ、グループが出来ていた。


 ただ俺たちは、グループとしては最低クラス、他のグループと関わりがない3人だけ。


 たまにグループとグループが混ざって遊ぶことはよくあることだ。


 俺たちは、特別な遊べる道具を持っていない。


 りんちゃんが持っているボールはみんな同じようなやつを

持っているだろ。


 でも俺たちは十分楽しかった。

  時々、周りから暇そうって言われたが、

 毎日楽しいことを探して、新しいこと沢山してきた。


 自分達で遊びも考えた。


 晴ちゃんとも遊びたかった。


  その為にもっと地方のビンゴゲームに参加した。


 そして、りんちゃんが転校するって聞いた。

 

 家の事情みたい。


 もう少し先の話みたいだ。


 俺たち思い出を残したい。

 

 それからは、遊びをさらに増やして、思い出に残ることを増やした。



それまでにビンゴで良いのを当てて、りんちゃんに上げたい。

 と思ってビンゴに参加する回数も多少の学区外に出て増やした。



ー現在ー


俺は、親友とはれちゃんと一緒に近くの山に来ている。


「ねぇ、ようちゃんまだ見つかんないの?」


「がんばって!まだまだ、晴ちゃんは可愛くて若いよ!」


「うん、頑張るよ」


「あと、ついた、ここをお願い!」


「ok、まかせろ」

シャベルを使って穴を掘る。


 力が必要だから、親友を呼んだが、思ったより早く見つかった。


「誰かに既に掘られてるね」

知ってるのは、きくちくんと、りんちゃんだけだ。


「、、、」

晴ちゃんはそれを見ると、少し顔が沈む、、たしかに、小学校の頃はよくない思い出ばかり。


元から今日は親友と二人で来ようと思ったが、遊びに晴ちゃんに誘われて、付いて行くと言った。


「開けるよ」


手紙が5つあった。


 3つは俺たちと過去のボロい手紙


 2つは新しい手紙。


 まず、俺の書いた手紙


 すげぇにごってる。


 「また、みんなでいつまでもなかよし!」


 って書いてあった。



 そして、新しい手紙を開ける。


 ようちゃんへ


 天国で元気していますか、

 私はようちゃんが亡くなったと知り、

  後悔と悲しさで一杯です。

  あの時をやり直せたらとずっと思っています。

     

 でもやり直すことは出来ないからせめてもう同じようなことが

 起きないように小学の先生を目指すことにしました。


 私はもういじめは許しません。それがせめてもの私の償いです。


 ほんとは、あなたにあって謝りたいです。


  今でも、亡くなったしまったことが信じられません。


 あなたをいじめた私は葬式に行くような事は出来ませんでした。


  せめて、こうしてのいつか、魂となったあなたがここにいて、この手紙を読めるように置いときます。


 本当にごめんなさい。

  そして、私が言えた立場じゃないの分かっているのですが、

  一つだけ最後に言わせて下さい。

    あなたのことが好きでした。

                 りんより。



 りんちゃん、手紙を読んだよ、、、。

  

 やり直せるよ。俺はいるから。


 もし担任になったら、その償いを見守るよ、、


 俺は手紙を読んでよかった。

 りんちゃんのクラスにならないことを祈ってたが、

反対になった。


 「ねぇ、はれちゃん」


「どうしたの?」

晴ちゃんは思うことがあったのか、目が赤い。


 「デジャブ!!!」


 

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