103話 7才 打ち上げ
「明日の打ち上げどれだけ、集まった?」
元クラスメイト達と再会する。
「ほぼクラスのみんな」
その次の日俺は、
晴ちゃんが保護者のように手を繋いでかず(高校の友達)の店に
昼の時間に集まった。
子どもは5時に帰らないとね。
とも、、かず、、あらき、、させ、、くまさん、、
次々と懐かしい友達を見かける。
少しだけ顔が変わっている、
6年経った実感をする。
結婚する話や、就職先の話、
留年を繰り返して、まだ大学生という声も聞こえた。
そして、親友が全体に話を始めた。
「えー今日は集まってくれて、ありがとう。」
「早速、今日はみんなに直接、伝えたことがあって呼んだ。」
そして、俺はこっちに来いと手招きをされて、親友の方へ向かう
「何だ、隠し子か」「親戚か?」
変な声が上がる。
みんなを一斉に見ると懐かしく感じる。
半分以上は全く話をしていないが、
友なんて、プロで忙しいのに、、、
「よし、みんな、単刀直入に言うぞ」
一人が「実は太陽の隠し子?」
と惜しいことを言っていた。
前世に顔が似てきたもんな。
「コイツが太陽の生まれ変わりだ。」
会場はしばらく沈黙し
「なに、アニメ見たいなつまらないドッキリを言っているんだ、、」
冷静なツッコミが来る
「言っていい嘘と、そうでない嘘もある」
「ドッキリにしてはタチが悪い」
俺は親友からマイクを借りた。
懐かしい友達の目を合わせて名前を呼ぶ、
「かず」
!!かずはビックリしている。
「とも」
!!とももビックリしている。
そして、俺はクラスメイト達の名前を全員呼んだ。
だが、それでもドッキリだと疑っている。
今度は高校の思い出を暴露し、晴ちゃん以外にも中学の同級生はいるので、中学の思い出も語った。
高校で習った勉強を言った。
俺とその本人しか知らないことも沢山言った。
小学生の子どもが話すには、多過ぎる、情報だった。
全くクラスで話さなかった、寺沢さんが、、
「ほんとに、、太陽なの、、」
「そうだよ、君は綺麗好きで、教室の汚れているところを拭いてあげてたね」
!!今のギャルの見た目からは想像が出来ないほど、昔は清楚系だった。話をしていないからおそらくだが、、
「なぁ、太陽、、何で今まで隠してんたんだ」
友は俺の方に来る。
「俺去年まで保育園児だったから、あと
今はゆうきとしての生活があるからな。」
「晴ちゃんは黙っていたの?」
一緒に来るところを見られていたからな
寺沢さんに聞かれる。
「うん、今のようちゃんの家族を見ると、、まだ私も言わない方がいいと思った。」
「そうだったんだ」
俺はもう一度みんなの顔を見て、口を開く
「みんな、悲しませてごめん、、
俺が今まで一度も参加出来なかった、打ち上げを今日沢山やろう。」
最初はみんな泣いていた。
全く話をしていない人達まで泣いていた。
そこからは高校時代のことを謝られるオンパレードだった。
今まで仲良く出来なかった、クラスの人達と仲良くなれた。
そして、俺はマスター(かず)の前に座りながら、本日のメインをくまさんにきく。
「ヘイ、マスター飛びっきりのミルクを」
シューと横から水が出てきた
「うちにはミルクはありません」
「あらら、でくまさん、少年野球の監督する気ない?」
「少年野球の監督か、いいよやっても」
迷うことなく答えてくれる。
「やったぜ!やっぱりやってくれると思った。」
「俺も、お前と再開出来て、また新しいことが出来るなら嬉しいぞ」
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