第1話 心の中の君
舞台は春から始まります
大学に入学したての晴美と晃が織りなす 爽やかな世界を覗いて行ってみて下さい
そして、最終話まで読んで頂けた方から、「こんなタイトルにしたらどう?」なんていう案を募集致します!
そんな事を頭に置きながら、是非読んでみて下さい
桜の花びらが舞う青空の元、梅本晴美の大学生活がスタートした。入学式の前夜まで雪の予報だったから、四月とは思えない程冷えていたけれど、雲の切れ間から青空が覗いて、その内お日様までが顔を見せた。そんなめでたいスタートに、新入生達も新たなキャンパスライフに心が躍る。
晴美は自分から人の輪にどんどんと入っていける方じゃないけれど、同じ高校から入学した晃が一緒だから、心強い。
「梅ちゃん!」
晃が晴美の背後から、そう声を掛ける。
「びっくりしたぁ!」
晴美と晃は同じ学部だから、入学式以来、行きも帰りも一緒だ。特別毎回待ち合わせをしている訳ではないけれど、何とはなしに同じ電車になる。
「ねぇ、今度図書館行ってみない? 凄いらしいよ」
「へぇ~。凄いって何が?」
「新作の映画とか、見放題だって」
「え~?! そんなのもあんの?」
初めはそう乗り気でなかった晃も、映画と聞いて目の色が変わる。高校時代仲の良かった五人で よく映画を観に行ったり、晃の家でお薦めのDVDを観たりしたものだ。いつか映画を撮りたい・・・なんて夢を、卒業式の日の打ち上げの帰り道、晃は晴美に打ち明けていた。
「そん時は、梅ちゃん、脚本書いてよ」
「え~? 脚本?! 書けないよ~」
「梅ちゃんなら書けるよ。あんだけ本読んでるんだからさ」
「読むのと書くのは、違うでしょ~」
「夏休みの課題で出してた梅ちゃんの絵本、俺好きだったけどなぁ」
そんな会話から一ヶ月しか経っていないのに、大学のキャンパスを背景にすると、同級生の晃が晴美の目には少し逞しく見えるのだった。
晃がリュックをゴソゴソやりながら言った。
「ねぇ、映研に入んない?」
「英検?」
「そ。楽しそうじゃない?」
「・・・そう?」
今度は晴美があまり浮かない顔だ。
「梅ちゃんは、入りたいサークル、他にあった?」
「そうじゃないけど・・・。だって、何するの? 英検対策の勉強とか・・・?でも私、取るならTOEICかな~」
晃が足を止めて晴美を見ると、急に大きな声を上げて笑った。
「そっちの英検じゃないよ~!」
「他にどんな“エイケン”があるのよ?」
お腹を抱えて笑う晃が、ようやくリュックの中からビラを一枚取り出して晴美に見せた。
「映画研究部・・・?」
「そ。楽しそうじゃない?」
晴美は20cm以上上にある晃の目を見て、にこっと笑った。
「あっきー、好きそう」
「ね、ね、一緒に新歓行ってみようよ。ね?」
バイトもない今日、晴美は晃に誘われるまま“映画研究部”の新入生歓迎会に顔を出す。
「国際文化学部一年の井坂晃です。とにかく映画観るのが好きで、将来、自分で映画なんか撮れたらいいなと思ってるので、覗きにきました。どうぞよろしく」
晃が先に自己紹介をして、晴美がその後に続く。
「同じく国際文化一年の梅本晴美です。映画はジャンル問わず観るのが好きです。井坂君に誘われて来てみました。よろしくお願いします」
“井坂君”なんて呼び方が妙に懐かしくて新鮮だったから、二人は顔を見合わせてくすっと笑った。
「二人は随分仲良さそうだけど・・・?」
一通りの自己紹介が終わると、早速に部長である川口修が二人の前に身を乗り出す。
「同じ高校だったんで」
「あ~、そういう事ね。じゃ、彼氏彼女って訳じゃないんだ?」
「違います、違います」
晴美がそう言って否定した後で、晃と顔を見合わせてにこっとした。
「去年さ、付き合ってた二人が入ってきたんだけど、別れちゃったら二人共辞めちゃってさぁ」
「あ~なるほど」
そう頷く晃の隣で、晴美が晃の肩をポンと叩いた。
「あっきーは大丈夫です。映画の事になると、他は何もいらなくなっちゃう人だから」
「何だよ、それ」
「だって、本当じゃ~ん」
今度は晃が晴美の肩を元気よくポンと叩いて言った。
「梅ちゃんも、大丈夫です。僕が映画撮る時は脚本書く約束してるんで」
「そうなの?! 脚本書けるの?」
「いえいえいえいえ! 真に受けないで下さい。あっきーが勝手に言ってるだけですから」
「え~、何だよ、それ~」
晃のがっかりした顔を見て、晴美がケラケラケラッと笑った。そして、その川口がテーブルに肘をついて説明をした。
「うちは新旧問わず作品も観るし、年に1、2本映画も撮ったりする。学祭でそれ上映するのが、毎年ちょっとした話題になってる」
晃の瞳が急に輝き出す。
「脚本も照明も演出も、もちろん大道具小道具全部部員でやる。演者も基本部員だけど、何年か前はイメージに合うヒロイン役をスカウトして撮った事もあったって」
「へぇ~、楽しそう」
「楽しいよ。入ってよ、入ってよ」
「梅ちゃんも入ろ。ね?」
晃が少々強引気味に誘う。すると、川口もそれに便乗する。
「梅本さん、脚本書いてくれると、助かるなぁ~」
「いや~、だから書けませんって。さっきのは勝手にあっきーが言ってるだけで、書いた事なんか無いんですから」
「だけど、半端ない数の本読んでますから、梅ちゃんは。だから、イケます」
川口と一緒になって必死に晴美を誘う晃だ。ちょっと迷っている晴美の様子に、川口は言った。
「梅本さんならヒロインでもいけるんじゃない?」
「え~?! やだやだやだやだ」
更に慌てる晴美を晃が面白がって笑う。すると川口が少し離れた所に座る同じ新入生の男子を指差して言った。
「あそこに座ってる一年生。翔平君って言うんだけどね。あの子と恋愛もんとか撮ったら、画になりそうだと思うんだけど」
晃と晴美の視線の先には、足を組んでテーブルに肘をつき、生ビールを飲みながら先輩部員と楽しそうに笑いながら話す、綺麗な顔立ちの男がいる。
「あれ・・・一年生・・・ですか?」
「そうそう。あ・・・ビール飲んじゃってるけどね」
川口はそう言ってはははと笑う。
「あれ・・・確か彼も国際文化って言ってなかったかな・・・?」
「同じ学部?」
晴美が晃の顔を見るが、晃も首を傾げた。
川口が席を立って その“翔平”という男を二人の前に連れてくる。
「やっぱり同じ学部だった。顔見た事ない? ま、まだ分かんないか」
川口にそう言われ、晴美がじっとその男の顔を見る。するとその男が先に口を開いた。
「俺は知ってましたよ。お二人さんの事」
「あ、そうなんだ?」
川口の顔がぱっと明るくなる。
「いっつも一緒にいるから、印象に残ってます」
「へぇ~、じゃ、相当仲がいいんだね」
晃と晴美が顔を見合わす。そして何となく晴美の方から、説明を始めた。
「あっきーとは高1の時に同じクラスになって、それから・・・ね? 他にも三人仲良しがいて、三年間五人で良く遊んでました」
頷きながら見守る晃だ。そんな晃に、翔平が聞いた。
「さっき自己紹介聞いてたんだけど・・・名前忘れちゃった。何だっけ?」
「あ、井坂晃です」
「なるほど。それで“あっきー”ね。俺、富永翔平。よろしく」
翔平が話している間、瞬きさえも忘れてしまっているんじゃないかと思う程 じーっとその顔を凝視していた晴美が、確かめる様にその名前を繰り返した。
「翔平・・・君?」
「いいよ、翔平で」
すると、川口が晴美に聞いた。
「梅本さんは、梅ちゃん・・・でいいのかな?」
「はい。中学高校とずーっと“梅ちゃん”で来たので」
「じゃ、改めましてよろしくって事で。かんぱーい!」
川口の乾杯の音頭で、晃と晴美はジュースを、翔平と川口はビールのグラスを合わせた。
帰り道、晃は満足気な笑顔で話し掛ける。
「先輩達も良さそうだし、決まりだね」
「・・・うん」
「嫌になったら辞めたっていいんだしさ、まずは一緒に入ってみようよ」
「・・・脚本とかヒロインとか・・・あれ、冗談だよね?」
晃の笑顔とは対照的に、不安の色一色の晴美だ。
「大丈夫だってぇ。入って欲しいから、ちょっと盛っちゃってるだけでしょ?」
「だよね? 平気だよね・・・?」
「平気だよ。ま、もしそういう話が出たとして、脚本は試しにチャレンジしてみてもいいとは思うけど、翔平との恋愛ものとかってのは、俺ちゃんと反対してあげるから」
「またまた~」
「ほんとだってぇ」
「結局、脚本は書かせたいんじゃな~い」
「バレた?」
あははははと、夜の街に二人の笑い声が弾けた。
次の日、授業の始まる五分前に、突然晴美の隣にどさっと人が座る。
「はるみ~ん。昨日はどうも」
翔平だ。
「あ・・・どうも」
驚いた顔の晴美の隣では、晃が少々警戒した顔つきになる。
「お二人さんは、昨日の映研、決めた?」
「うん・・・まぁ」
「俺も。じゃ、よろしくね」
「うん。よろしく・・・」
そのまま隣でノートを出す翔平に、晴美が聞いた。
「翔平君って・・・苗字・・・なんだっけ?」
「富永。・・・なんで?」
「あっ、ううん。何だっけ?って・・・」
「“面長の富永”で覚えてよ」
「面長・・・じゃないし」
無理に顎を伸ばして面長に見せていた晃が、指をパチンと鳴らした。
「今まではこれで皆『OK!』ってなってたんだけどなぁ」
「そうなの?」
あははははと翔平と晴美の笑い声がハモッたところに、教授の登壇となり授業が始まった。
授業が終わると、再び真っ先に翔平が晴美に話し掛けた。
「もう、今日これで終わり?」
「うん」
「一緒に帰らない?」
晴美が晃の顔を見る。彼にしては珍しく、即答しない。すると翔平は、晴美の肩越しに見える晃に言った。
「今日も何か二人の予定があったの?」
「ううん。別に・・・」
晴美が『無いよね』と続けようとしたところで、晃の表情から その言葉を飲み込んだ。そして慌てて別の言葉に置き換えた。
「あったっけ・・・?」
そんなわざとらしい相槌に、翔平が晃よりも先に言葉を返した。
「お邪魔じゃなければ、駅まで一緒に帰らせてもらってもいいかな?」
「・・・もちろん」
歯切れの悪い晃だったが、顔は必死に笑顔をあてがっている。
駅まで三人で歩きながら、晴美が翔平に聞いた。
「翔平君、お家どこなの?」
「三鷹」
「自宅通い? それとも一人暮らし?」
「一人暮らし」
「そうなんだぁ。どこの出身?」
「仙台」
「伊達政宗の~?」
「そうそう。独眼竜政宗!」
そして刀を抜く素振りを決めてみせる。
「二人は? 家どこ?」
「私は川崎の溝の口。あっきーは多摩川挟んで向こう側の二子玉~」
「あっ!もしかして、世田谷のお坊ちゃま?」
晴美は晃を見ながらくすくすと肩を震わせた。
「そんなんじゃね~し」
「でもさぁ、あっきーん家、三階建てでぇトイレも二つあるもんねぇ」
「正真正銘のボンボン君?」
「ちげーよ!」
晃は、悪ノリする晴美をキッと睨んだ。
「うち工務店だから、一階が店。二階が住まいで三階は物置。トイレは店と家に一個ずつ!」
ムキになってそう話す晃に、まだ翔平は悪ノリをやめない。
「って事は、親父さんが社長でそこの御曹司って事だ?」
「あ! そういう呼び方もあるね~」
一度やめかけた晴美も、一緒に調子に乗る。
「ふざけんな! マジで」
怒る晃に、晴美は言った。
「でも、間違ってはいないよね。確かにお父さん社長さんだし。御曹司って息子って意味でしょ?」
「はい、ブッブー! 間違ってま~す」
晃は親指を下に向けて、思いっきりそう叫んだ。反撃だ。
「“御曹司”とは“由緒正しいお家柄のご子息”の事を指すんです。うちみたいに、父ちゃんと母ちゃん二人でやってる様な小っさな店じゃ、該当しませんでしたぁ。はい、残念!」
晴美はまたゲラゲラとお腹を抱えて笑った。
「あっきー、ムキになってる顔、めっちゃ面白かったぁ。写メって皆に送れば良かった」
駅で二人は翔平と別れて電車に乗る。ドアの脇に並んで立つと、晴美が言った。
「昨日の新歓コンパで会った時は、仲良くなれるかな?って思ったけど、意外に話してみると面白い人だったね」
「翔平の事?」
晃の眉が少し歪む。
「そうそう」
すると、晃があからさまに不愉快な顔になる。
「馴れ馴れしくない? いきなり『はるみ~ん』とか言っちゃってさぁ」
「確かにちょっとびっくりしたけど、悪い人じゃなさそう」
「・・・・・・」
「あっきーこそ、珍しいじゃん。どんな人とも上手く合わせてく人が」
晃の目が落ち着かない。
「梅ちゃんが翔平のテンションに乗せられちゃってるからさ」
晴美が晃の顔を見上げた。
「もしかして、やきもち焼いた~?」
「な訳、ね~だろ」
「な~んだ」
そう言って晴美は、はははと後腐れない軽い笑い声を上げた。そして暫く外をぼーっと眺めながら言った。
「なんか、翔平君といると違和感がないっていうか・・・昨日初めて会ったのに、そんな感じしないっていうか・・・」
晃は右のポケットに突っ込んでいた手を左手に変えた。
「なんでだろ・・・?」
晃は左足に乗せていた重心を、再び右足に変えた。
「馴れ馴れしいからじゃね?」
「そうかな?・・・あっきーは感じない?」
首を傾げる晃は、相変わらず不機嫌な顔だ。
「そっか・・・」
晴美はまた窓の外の流れる景色に遠い目をした。
家に帰った晴美は荷物を置くなり、本棚の奥から小学校の卒業アルバムを引っ張り出す。舞い上がった埃がくしゃみを誘う。“川崎市立南第二小学校”と書かれた表紙。卒業以来開いていない。急いで六年一組のページまでめくる。七年前の若い晴美があどけない笑顔で映っている。その中に富永翔平を探す。しかし、富永という男子はいない。二十名近い男子の中から、昨日今日と翔平の顔に重なって見えていた自分の記憶の中の顔を探す。
「あ!」
富永翔平の顔を見た時に似ていると思った、小学六年生の同級生の男子の顔写真の下の名前を確認する。
「森田翔平・・・。森田・・・。そうだ、森田君だ・・・」
そんな独り言が自然と口から零れる。同じ“翔平”だが苗字が違う。その森田君の写真に、今日の翔平の顔を重ねてみる。似ていると言えば似ている。しかし、醸し出す雰囲気は雲泥の差だ。
四クラス分の男子の中から“富永翔平”を探すが、いない。唯一“富永”という苗字の男子が四組にいるのを見つけるが、名前は翔平ではなく“雄大”だ。その上、顔もまるで別人だ。ガキ大将感丸出しの“富永雄大”と“富永翔平”は似ても似つかない。晴美はもう一度自分の記憶を辿り、一組のページに戻る。
「森田君か・・・懐かしいな・・・」
たった七年前の事なのに、随分古い歴史を紐解いている感を暫し楽しむ事にして、晴美はそのアルバムの中で“森田君”を辿る。クラブ活動は・・・サッカークラブ。委員会は・・・図書委員。晴美の隣に立っている写真を見ながら、当時の記憶が少しずつ蘇ってくる。
晴美と同じクラスになったのは四年生の時だ。隣の席になった時から仲良くなったのを思い出す。学校の帰り道、皆でランドセル持ちじゃんけんをした時だ。晴美が負けて五つのランドセルを必死で抱えて次の電信柱まで歩いた時、皆は次の地点にさっさと行ってしまう中で、一人同じペースで歩いてくれたのが彼だった。その時から少し気になり始めたのを思い出す。
五年生になってクラスが別々になってしまったけれど、図書委員で一緒になったんだ。晴美はその頃の淡い恋心まで思い出され、初々しい気持ちが湧いてきて、もう少し記憶を辿っていく。二週間に一回の委員会と図書室当番で一緒になる時を楽しみに 毎日学校に通っていた思い出が、急に息をし始めた様に 晴美の頭の中で動き出す。
そして六年生になって又同じクラスになれて、心の中で密かにガッツポーズをした事まで思い出す。隣の席になった時一緒に日直をやった記憶。修学旅行では別々の班になってしまって、がっかりした記憶。音楽会で隣同士で歌った記憶。そして 初恋の終わりは一体いつだったんだろうと、晴美は更に自分の記憶の糸を手繰り寄せる。森田翔平君と最後に会ったのは、卒業式だ。皆と同じ中学に行くと思っていたのに、入学して居なかったから確か友達に聞いたんだ。詳しく知っている子が殆ど居なくて、結局彼と同じ団地に住んでいた同級生の絵里から『春休みに引っ越した』と聞いたのだった。晴美の初恋は、そんな尻切れトンボのままの終わり方をしていたのだった。どこに引っ越したと言っていたんだろう・・・。そんな小さな記憶を思い出そうと必死になる晴美だ。鞄から携帯を乱暴に取り出して、幼馴染みの絵里に連絡を入れる。
『唐突だけどさ、小学校の時の森田翔平君、どこに引っ越して行ったか覚えてる?』
返信が来るまでの間、晴美は再び卒業アルバムをめくる。どのスナップ写真を見ても、少し控えめで大人しい彼の人間性が現れている。どう考えても大学で会った“富永翔平”と同一人物とは思えない。七年あれば、成長して、多少社交的になったりする事はあっても、あんなに180度変わる事なんか、まずない。
「だよね・・・」
独り言が思わず漏れる。それと重なる様に、幼馴染みからの返信が届く。
『確か、静岡じゃなかった?』
「仙台じゃないか・・・」
独り言が漏れる。そしてダメ元で確認してみる晴美。
『仙台じゃなかったっけ?』
『仙台?!』
晴美は携帯をついぎゅっと握りしめて答えを待つ。
『中学一年の夏休みに暑中お見舞いの葉書出したの。その時の返事に富士山の絵が書いてあったの覚えてる。でもそれ一回きりだから、その後どうしてるかは分からないけど』
思わず晴美の口からため息が漏れる。
『どうした?急に。初恋シック?』
『違う違う。久々に卒アル見てたら懐かしくなっただけ』
そんな言葉でごまかして、晴美は携帯を置いた。
連載、全20話です
最後までお付き合い頂けたら嬉しいです