表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/83

12,羽根ペンを揺らせば⑴

夜のうちに完成できなかったので勉強の合間に書きました。

まあともあれなんとか投稿出来ましたね。

とにかくペンは書けることが分かったんだから、机の前にある木製の椅子に腰掛けて日記を開く。

さて、書き始めは…………あ、そうだ。

どうせなら、“ここからは私だ”って分かるようにしておこうかな。

リリアーネが最後に書いた所の次のページにイラストを書くことにした。

三つ編みにした白髪(はくはつ)と氷のマントをはためかせて氷結を操る、あの有名な夢の国の住人。

さっきのパーティーで私が使った氷魔法になぞらえてね。


……うん。なかなかの出来だわ。

元々私「絵が上手いね〜」って学生時代ちやほやされてたし。

さすがに就職してからはそんなしょっちゅうは描かなくなったけど、感覚は衰えてなかったみたい。


「じゃあ、なんて書こうかなぁ──。」


絵を書いた次のページには、私の日記を書く。

どうせなら“転生日記”って名前にでもしようかな……。

んじゃ、リリアーネの書き方に(のっと)って親愛なるArtemisから始めようかしら。

そんなことを考えて、羽根ペンを持ち直した。



「えーと、日付は私が倒れて一週間だから、リリアーネの最後の日記から一週間後の数字にすれば良いかな。」



○月✕日

“親愛なるArtemis”

今日から私はリリアーネ・グルベンキア。

なぜこうなったのかは分からない。

リリアーネが階段から落ちて高熱を出したあと、リリアーネの中は私になってた。

別にリリアーネとしての記憶は無いから、「ショックで前世の記憶が戻った」というよりは「私の魂がリリアーネの体に入った」と考える方がしっくりくるかな。

まず一番にやるべきことは、お父様ことレグトルス・グルベンキアと、有能侍女のセシル・イルクーツクを初めとするこの世界の住人に、私がリリアーネじゃないってバレないようにすること。

もしバレたら、最悪の場合実験道具にされちゃうかもしれないし!

そんな事にならないようにねしっかりと隠す!

話すとしても人は選ぶ!


もっと大事なのはもっとこの世界の記憶を思い出すことよねぇ……………。

何よりも大事なのは、やっぱり攻略対象の事。

誰が攻略対象だったかとか何人いるかとか全然思い出せないから、この世界で生活するなら早急に思い出さなくちゃならないわね。

“攻略対象”ともなればリリアーネと接触する機会はとっても多いはずだもの。

何かいいきっかけがあるといいのだけれども……。

……ともかく、まずはこの世界のことを良く知ろう!

って言うか思い出そう!

それによって何か打開策が見つかるのならば、それにしがみつけば良いしね。



日記はまだ続きます。

リリアーネは絵でも文字でも書くことが好きです。

矛盾点修正ただいま進行中…………


まだまだ書きたいシリーズはいっぱいあるので、良かったらお気に入り作者登録してくださると嬉しいです。

もちろん異世界系ですよ。

リリアーネが一段落したら書き始めます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ