11,マイナーゲーム
そろそろ題名が苦しくなってきた……。
別に髪の毛いじられるの嫌いではないし、これは願ったり叶ったり。
……もちろん、例外はあるけどね?
日本で言う椿油を毎日髪に塗ってから寝てるんなら、リリアーネの髪がサラサラだったのもうなずける。
結構羨ましい限りなんだけど、なんでリリアーネは嫌なんだろう……。
……まあ、私が気にすることでもないかもね。
「はい、終わりましたよ。」
そんなこんな考えてるうちに、セシルの声がかかった。
早っ……!ってかセシル手際良くない!?
全然髪引っ張られたりとかもしなかったし不快感も感じなかったんだけど……。
……さすがは凄腕の侍女ね。
お城で働いててもおかしくなさそう……。
「では、失礼します。」
「ありがと。おやすみー。」
「おやすみなさいませ。」
そう言ってセシルは部屋を出ていった。
まあおやすみの時間なのかは知らないけど。
今は十一時か。
私いっつも仕事で夜更かししてた記憶しか無いから、十一時なんて眠くなりもしない。
何か時間を潰せるものないかなぁ……。
「あ、そうだ!」
リリアーネが書いてた日記、私も続きを書こうかな……。
そうすれば、何かあった時─まあ何があるかなんて全くわからないんだけど──に参考にできるかもしれないからね。
「そうと決まれば、日記と書くものを……。」
私は机の中にしまっていた日記を取り出すと、ペンとインクを探した。
さすがにシャーペンとかボールペンがあるとは思えなかったからね。
「……っと、あったあった。」
早速羽根ペンを発見。
リリアーネはいつも日記を書いてるから、絶対机の中にあると思った!
……そこは予想通りなんだけど、墨壺が見当たらないのよねぇ……。
一体どこにあるのかな……?
その時、ひとつの可能性に気がついた。
「もしかして……?」
パッ……とその辺にあった白い紙に、羽根ペンでそのまま線を引いてみる。
「やっぱり…………!」
手紙用に置いてあったであろう白い紙の上には、黒い線が一本伸びていた。
インクをつけなくても書ける羽根ペン。
今で言うボールペンみたいなものかな……?
このゲームの世界もそんなに古くないんだね。
っていうかインクのイラスト代の削減かな……?
かなり評判が悪いゲームだったし。
私の友達にもプレイしてる人居なかったもんなぁ……。
……そもそも、存在自体知っていたのかも怪しい。
知名度低いくせに人気もない、そんな悪いこと尽くしのゲームだった気がする。
まあだからこそ、グッズとか抽選とかはほとんど欲しいものが手に入ったんだけどね。
なんで私はあのゲームにハマってたんだっけなぁ……。
……まあ、いっか。
宿題の追い込みをかけるのでしばらく投稿できなくなるかもしれないです。
(3日ほど)
時間があれば書きます。