第二話
ま、まさか・・・やっぱり夢じゃなかったのか?まさかあんな所からふってくるわけないし・・・。「わるい。母ちゃん、僕ちょっと出かけるは。」「よくわからない子だね〜。」僕は、実家を飛び出してのっぽ山に向かった。
僕は必至だったのだろうか?ただ走ってるだけで、まったくわからない道を走ってんのにただただ走っている。もう太陽は頭の上にあった。「正午だ。」もう走り始めて5時間だ。登山道から、まったくはずれていることはわかる。でも止まる気がしないんだ。とうとう広い野原が見えた。朝と全く同じ風景だった。ど真ん中にとてつもなくでかい木があった。それも一本だけでまわりにはきが一本もはえていない。ポケットから葉っぱを取り出した。葉っぱの色も同じ。僕はゆっくり木のほうへ向かった。これは現実なんだ。木のほうから声がする。ぼくは木におでこをあてて声を聞いた。
・・・「僕たち友達だからな。」・・・「君が・・・」・・・「なんだい?」・・・「君が初めてだよ。」・・・「え?」・・・「僕、君が初めてなんだ。友達になってくれたの。」・・・「僕たちずっとずっと友達だからね」・・・「うん」・・・・・・
なんか懐かしい感じがした。温かいぬくもりを感じる。「何で名前を言おうとすると声が出ないんだ!!!」その時だ。急に雨が降り出した。僕はびしょびしょになって、でも動かなかった。泣いた。悔しいんだ。何で君の名前言えないんだろう?忘れたわけじゃない。なのにどうし・・・「バタン!」僕は木の下に倒れた。体がだるい。僕は死を覚悟した。
・・・君を死なせるわけにはいかない・・・
すると、向こうから村人が来た。助かった。「君が助けてくれたんだね・・・ありが・・・」ぼくは、急に眠りにさそわれた。 続・・・




