第一話
久しぶりに夢をみた。誰かの声が聞こえる。
・・・流星ヶ原に来て・・・ずっと待ってる・・・から・・・僕たち友達・・・でしょ・・・ずっと待ってる・・・ずっと・・・ずっ・・・・・・
僕はいきなり目が覚めた。時計を見ると深夜3時をさしていた。
なぜだか体が勝手に動く。家から外へ出た。かすれて見える正面にそびえたつ山。柴山<しばやま>この辺の人はのっぽ山と呼んでいる。二時間歩き続けた。いつのまにかのっぽ山の奥深くにいた。そこから数分歩くとノハラが見えた。しかし僕の体力も限界だ。その場で気を失った。
また、さっきの声が聞こえる。
・・・ごめんね・・・君を危険なめに・・・あわせてしまった・・・友達失格だね・・・でもゆるして・・・君に会いたかった・・・君に・・・・・・
僕は目を覚ました。家のベッドだった。「今のは・・・夢か?」気がつくと、胸のあたりにきれいなエメラルドグリーンの葉っぱが一枚のっかっていた。あまりにもきれいなため、母ちゃんに見せることにした。
うちは父ちゃんが一か月ごとに転勤という仕事に就いていたため、家族全員いろんな地方の方言をしゃべる。たまにごちゃまぜになって意味わからなくなる時もあるけど・・・。
だから僕は友達ができてもすぐに別れてしまう。
母ちゃんは僕を優しく大切に育ててくれた。
「母ちゃん、朝早くからごめん。」「今度は何の用だ?」「この葉っぱなんだけど・・・」「やっぱのっぽ山行ったんじゃろ?」「え?」「この葉っぱは流星ヶ原に一本しかない大老樹の葉でねーか」ま、まさか・・・ 続・・・
最後までよんでいただきありがとうございます。これからどんどん連載していくので応援よろしくお願いします。