ノハラ:序
・・・君は覚えてるかな?僕たちが初めて会ったあの野原の木の下。君は僕にこう、言ったよね?「僕たちは、ずっとずっと友達」だって。僕、すごくうれしかったんだ。だって君が初めての友達だったから・・・
この田舎に引っ越してきてまだ半年。都会での生活に疲れたんだ。田舎は空気もいいし、静かだし。「さてと、さっさと整理終わらせるか。」実は僕、整理整頓が苦手で・・・。「よっこいしょ!」「バサァ」「あ〜ぁいてててて。なんだこのアルバムは?」尻もちをついた目線の先にホコリをかぶった古いアルバムがあった。僕はそのアルバムを手にとって、ホコリをはらいアルバムを開けた。その時今まで感じてきたことのない感じが体じゅうをよぎった。「わかるんだけど、わからない。」そこにあった写真の一枚を見た。「野原・・・?」そこには野原の木の下で後ろ姿の少年二人が座って話しているものが写っていた。片方は誰だかわかる。僕である。しかし、もう片方の少年はわかるんだけどわからない。「あっ!わかった。ズバリこの少年の名は・・・・・。」「・・・・・。」「あれっ?わかるんだけど言葉がでてこない。」「ちょっくら母ちゃんとこ行くか。」
俺は近所にある実家に行くことにした。
「母ちゃん。ただいま!」「あら、おかえり。どうしたの?」「いや、ちょっと見てもらいたいものがあって・・・。」僕は母ちゃんに写真を見せた。「・・・ったばこれは流星ヶ原だべさ。」「そこにあるやつ?」「でもあそこは、のっぽ山の頂上じゃけ、登るのに二・三時間はかかるべ。それに磁場が悪いから道に迷ったらおしめーじゃけん。行くんか?」「いいやぁ〜別に・・・。」「じゃあね、また来るから。」僕は家路についた。
「あ〜あ眠い・・・。今日は寝るか。」電気を消して眠りに入った。<続>
このたびは読んでいただきありがとうございました。これから連載していくのでぜひ次回もよろしくお願いします。(謝)ワンストーリーが非常に短いです。でもどんどん連載していくので、応援よろしくお願いします。




