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56.連れ打ち

今回は俗な物が出ますが、18歳以下や高校生はやらないように!

気になったとしても、動画を見るまでに留めておいてくださいねー。




 PK討伐隊を全滅させた2日後、美世はデパート並みに大きい建物の前にいた…………パチスロの店だ。

 何故、美世がこんな所にいるのかはーーーー


「来たわね。なんで、ここなのよ?」

「よっ、ちゃんと来たんだな」

「……潤が言ったじゃない。この間の礼に、しばらく付き合えと」

「おや、勘違いはしなかったんだ?」

「まさか。長い付き合いだし、地図も送られたら誰も恋愛には結び付かないでしょ」


 潤の好みは知っているし、場所も場所だから遊びに付き合えの意味だと捉えていた。


「で、なんでここ? 休みまで取って」

「たまにやりたくなるから……のもあるが、『イルミナ世界』にも関係があることなんだよな~」

「む?」


 パチスロ屋に『イルミナ世界』が関係があると言われても、意味がわからない。


「つまり、次のイベントだよ。まだ公開はされてないが、職業がわかったんだよ」


 潤は下っぱだが、一般人よりも情報を得やすい立場にいるので驚きはない。この場に呼ばれたことから…………


「……もしかして、新しい職業は『ギャンブラー』とか?」

「惜しい。正確には『勝負師』なんだよ。今回に公開される職業は3つ。『侍』、『魔女』、『勝負師』で剣士職、魔法使い職、特殊職になるな」

「特殊職?」

「特殊職はどの職業からでも選べる職業のことだ。それで、今度のイベントは3種類あるけど、どれを選んでも全ての職業が解放されるから、必ずどれかに参加しなければならないということはないが……」

「ふぅん。で?」


 『勝負師』の職業があるからとしても、こんな所に呼ぶ理由にはならない。顔に出ていたのか、潤は苦笑していた。


「慌てんなよ。前提で言っておくが、参加しても意味はないとは言ってない。『侍』、『魔女』は魔物の素材を得やすいフィールド、『勝負師』は……ここまで言えば、わかるよな」

「まぁ、金よね。……もしかして、『勝負師』のフィールドはカジノだったりする?」

「当たりだ。カジノで金を稼げる訳さ。だから、今日はここで運を鍛えるぞッ!!」

「運って、鍛えられるモノだったかしら?」


 だから、こんな所に呼ばれたのかと呆れる美世だった。累と鳴海については、今日は平日であり、仕事だ。それに、2人は職業から考えれば、金よりも魔物の素材の方が美味いから純粋な戦闘職である2人は『勝負師』のフィールドの方が良いのだ。


「はぁ、わかったわよ。この間の礼だし、付き合うわ」

「おう、今回はスロットをやるぞ」


 スロットは初めてなので、潤に連れて行ってもらうと……


「あら? 珍しく店員に止められなかったわね?」

「あぁ、ここの店長は知り合いでな。昨日、美世のことを知らせておいたから皆に伝達されているんだろ」

「時間を取られないのはいいけど、知り合いだったの?」

「仕事関係で知り合ったんだよ。それよりも、やるスロットは……これだ!」


 潤が案内し、着いた先は……ジャグ○ーだった。Aタイプでペカッとする奴だ。


「これはシンプルでこれをペカッと光らせて、777と77バーの形、どちらかに揃えれば、大当たりだ」

「ふぅん。シンプルね」


 初めてのスロットでも楽しめるようにと考えてくれたようだ。スロットは色々と知識が必要だが、ジャグ○ーなら左下の星を光らせれば、ボーナスを引いていたと告知してくれるので、初心者にはわかりやすくていい。


「やろうか」

「うん」


 2人は適当に並び打ちの形で打つことに。


「さて、運を鍛える為に来たと言ったが、賭けをーーーー」

「あ、光った」

「早ッ!?」


 少し回していると、潤の話をしていた途中に星がペカッと光った。データカウンターを見てみると、6回転だった。


「次は揃えるだけね。何か言い掛けていた?」

「い、いや…………ビギナーズラックだよな。なら、賭けをしても問題はないだろう…………使うお金は一万円まででコインが多い方が勝ちで。負けたら、ご飯を奢るでどうだ?」

「ん、賭けね。いいわよ」


 美世は動体視力が良いようで、あっさりと777を引いていた。これで300枚弱はゲットし、潤と差を付けていた。


「勝負はともかく、この星が光ると気持ちがいいだろ?」

「……うん、そうね」


 ペカッと光った瞬間に何かが出たような気分を味わっていた美世。また光らせたいと思い……ドッ、シュッシュッシュッとレバーを引いてボタンを押していく。しばらくすると、潤も光って77バーを引いていた。


「む、777じゃないか」

「あ、光った」

「……59回転」


 100回転以内に引けば、ジャグ連となる。次も……777だった。


「ぐ、もう500枚差に!?」

「でも、まだ逆転でき……あ、光った」

「1連G!?」


 あっさりと1回転目に当たりを引いていた。これでは、賭けに負けると急いでコインを突入して回していくが…………











「また光った♪」

「……………」


 潤は当たり1回引いてから、400回転ハマりとなっていた。対称に美世はビッグボーナス、777を10回以上も連続で引くのだったーーーー












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