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223.オリジナル技

はい、続きをどうぞ。



 ララとリリだけでも押されていたハイド達だったが、ここに来て別の敵が現れた。その敵は最初の街にいるNPCにしては高いレベル35もあった冒険者ギルドのギルド長を倒していた…………


「ッ!? レッドネーム……まさか! ギルド長は!」


「ん? これ? もう死んでいるアルよ」


「貴様!」


 ララとリリはまだイエローに対して、タオはレッドになっていた。つまり、タオは重要NPCであるギルド長を殺したことで即座に指名手配されたことになる。


「目的のモノは手に入れたよね? これからどうする?」


「撤退が1番だけれども、まだ人数が多いから少し減らしてからね」


「よーし、すぐ終わらせちゃうよ! タオ、そこから離れて! お姉さん、アレをやろうよ!」


「……そうね。丁度良く密集しているしね」


 ララとリリはこれから纏めてぶっ飛ばす技を使うつもりだと、ハイド達は察せた。もちろん、ハイド達もこのままやらせるつもりはない。


「魔法で止めろ!!」


 策無しの接近戦ではまたさっきみたいにやられるだけなので、魔法で2人がやろうとしていることを邪魔する。


 冒険者ギルドの2階にいたタオは死体のギルド長を捨てて、壁の凹みに指を引っ掛けることで身軽に屋根へ登っていく。そして、近くの屋根へ飛び移った。


「無駄だよ!」


「準備は終わったわ」


 ララが密かに準備をしていた。ララが言うように準備とは、最初に発動した『相互接続』にある。

 『相互接続』は双子の職業でしか使えず、使い方を間違えれば諸刃もろはの剣になってしまうスキル。お互いのステータスを渡し合うことが出来、片方は強化されるが、もう片方は弱体化してしまう。そのスキルはララが全て調整しており、戦場を極めながらお互いが戦いやすいようにしていた。

 今はお互いのステータスを均一にした所でーーーー




「「『大車輪之竜巻』!!」」


 


 ララとリリが手を繋ぎ、繋いだ手を中心に回り始めた。それぞれの空いた手にはハンマーが。

 この技は本来では武器から小さな竜巻を放って敵をノックバックさせるだけだったが……ララとリリは様々な試みからオリジナル技へ昇華させてみせた。


「な、魔法が竜巻に掻き消されて……!?」


「うっ、引き込まれる!?」


 2人が回るとお互いが発動した2つの竜巻が融合して、どんどんと大きくなっていった。ハイド達が放った魔法は竜巻に吸い込まれるように引き込まれて掻き消されてしまう。




「「行けぇ!」」




 限界まで大きくした竜巻は2つのハンマーを地面に叩きつけるのと同時に、叩きつけられた方向へ飛び始めた。


「な、こ、これは……!」


「無理です! 避けないと!」


「しかし!」


 どう見てもハイド達に破壊できるような竜巻ではなく、レムが退避しようと進言するが…………ハイド達の後ろには冒険者ギルドがある。まだ生きている者がいるかもしれないし、冒険者ギルドを貫通した先にも民家がある。

 だから、逃げずに出来る事をやろうとした。


「クソ! すまねぇ、出来るだけ弱らせる! だから、お前らの命を使わせてくれ!!」


「「「おう!」」」


 まだ動けるプレイヤー達が盾になって、出来るだけ威力を注ごうとするーーーー






「全く、冒険者ギルドが無くなるのは困るぞ」






 ハイド達と竜巻の間に1つの影が現れたかと思えば、一際の光に竜巻が掻き消された所だった。




「「えっ?」」




 一瞬で巨大な竜巻が消されたことに呆気に取られるララとリリ。ハイドは現れた人物に驚きを隠せないでいた。


「な、なっ……あ、アルベルト!? 何故、ここに!?」


 1つの影とは、アルベルトだった。何故、最前線にいる筈のアルベルトが最初の街にいたのか?


「たまたま用事があっただけだ。冒険者ギルドにな…………」


 本来なら今回みたいなプレイヤー同士のいさかいに首を突っ込むことはないが、たまたま冒険者ギルドに用事があったので壊されるのは困るといい、手を出したのだ。




「すまないが、俺の邪魔になるなら消えて貰う」




 たまたまだが、アルベルトがハイド側に加勢することになるのだったーーーー






アルベルトの加勢!

この後、どうなるかは続きをお楽しみに!

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[一言] アルベルトかっこよ
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