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205.幼女の正体

204話で、少女から幼女へ修正しました。

これで正体に辿り着かなかった方にはすいませんでした。

ては、どうぞ。



 冷や汗をかきながら圧を感じる方向へ振り向くと、そこには…………


「お久しぶり♪」


 この前、アデル王国へ着いた先に出会った幼女。




「……クロエ」


「うん♪ 覚えていてくれて嬉しいよ」


 出会った時はこんな圧を感じたことはない。ただの幼女にしか見えなかったのに、今は強者である圧が展開されていた。下手すれば、弱体化されていないアルバドムをも軽く超えている。


 一体、何者? あの時は力を隠していた?


「うふふふ、困惑しちゃっているよね。ごめんね、あの時は正体を隠していて」


「……で、教えてくれるのかしら? その正体やらを」


 見た目は可愛らしいドレスを着た幼女でしかないが、その圧が普通ではないと言っているようなモノだった。




「うん、最初から教えるつもりだったからいいよ! ヨミお姉ちゃん、私の正体はね、魔王軍で四天王の1人だよ!」


「魔王軍の四天王!?」


 まさかの正体だった。クロエが魔王軍で四天王の1人であることは予測していなかった。


「本当の名前はクロエルナと言うけど、ヨミお姉ちゃんはクロエのままでいいよ~」


「……はぁ、それはわかったけど、どうして正体を教えたのかしら?」


「ん~、驚かしたかったのもあるけど、これから戦うから教えないとね!」


 戦うと聞いて、警戒心を更に高めてクロエから少し距離を取った。


「あ、安心して。本気で戦うつもりはないし、魔王様から気になるプレイヤーがいるなら試して来いと言われているからね。私だけじゃなくて、四天王全員にね」


「四天王全員に……」


 ヨミとクロエが話している今、他の場所でーーーー








「誰だ?」


「我は魔王軍にて、四天王の称号を頂いているソウケン。早速ですが、戦わせて貰う」


 アルベルトがソロで探索していた時に現れたのがソウケン。ソウケンは細身の竜人の姿で1本の刀を持って、アルベルトに相対していた。


「四天王だと?」


「すまないが、魔王様からの命令なのだ。少々だけ試させて貰う!」








「……誰?」


「にひっ、俺は魔王軍で四天王をやっているネクアロス。人形の主としての強さを見せて貰うぜ!」


 フィールドへ軽く散歩していたネヴィルアだったが、突然に複数の人形に囲まれた。そして、1つの人形が腹が引き裂かれて、ネクアロスと名乗る少年が現れたのだ。


「……貴方も人形使い?」


「にひひひ、少し違うな。ドールマスターだ!!」










 もう1人の四天王のことだが…………その者は誰にも会ってもおらず、魔王軍の拠点にいた。その四天王はソファーでゴロゴロしながら資料を読んでいる男性がいた。

 その時、念話が届いた。


『ニルヴァーカ。我の命令は聞いていたのか?』


 その念話は主である魔王様からだ。


『ん~、そう言われてもなぁ。気になった渡り人の力を見て来いだよな? 面白そうな奴はいたが、既に同僚が行っているんだわ。2人で会いに行ったら可哀想だから遠慮した訳だ』


『……はぁ、他にはいなかったのか?』


『他ね、最近に新しい渡り人が現れたみたいだが、まだまだ成長が足りない。潜在力で面白そうな奴はいるが、そちらは会うのは時期尚早ってことで』


『わかった。今回は免除してやる。だが、命令を聞かないことはお前が最強だからーー』


『わかっているよ。最強だから許されているってことを。同僚にも、そう簡単に最強の座を渡さねえよ』


 ここにいるのは、主である魔王様を除いて、魔王軍の中では最強であるニルヴァーカ。


『最強でなくなったら、お前の命は消えることを忘れるな』


『怖い怖い。まぁ、問題はねぇよ』


 主である魔王様への口の利き方、命令無視。それが許されているのは、最強の座を持つニルヴァーカだから。


『んじゃ、話は終わりね。俺は仕事を続けているわ』


『ふん』


 念話を終わらせたニルヴァーカは仕事をソファーで寝転がりながら続けるのだったーーーー









「これが私の力だよ。『童話魔法グリモワール』!」


 クロエは1冊の本を呼び出し、戦闘の開始である結界が広がった。




「おいで、『暴虐の桃太郎ももたろう』!」







四天王の1人だったクロエと戦うことになったヨミ。ヨミはクロエに対して、爪痕を残せるのか?

続きをお楽しみに!

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