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189.ご都合主義

はい、続きをどうぞ。



 ピンチに陥り、剣先が迫ってきたかと思えばーーーー景色が真っ白になって、周りの動きが止まった時は困惑するヨミ。

 そして、聞こえた声に上空へ視線を向けたら…………


『聞こえたみたいね。喋れないみたいだから、さっさとしちゃうね!』


 上空にいたのは1人の幼女。何者かは知らないが、向こうはこっちのことを知っているようだ。


 ……誰? こんな時に現れ、周りも止められている? こんなことが出来るのは………あ、さっきのアナウンス! まさか、アレが女神イルミナーーッ!?


 呆気に取られながらも、考え事をしていたら頭の中に声が流れてきた。




 ーーーー女神イルミナにより、【ご都合主義】が発動されました。それにより、支配者スキル『天空王ルシフェル』を獲得しました。



 ーーーーレッドプレイヤーであることから、支配者スキル『天空王ルシフェル』が変異し、支配者スキル『堕天王ルシファー』に変化しました。



 ーーーー支配者スキル『堕天王ルシファー』により、種族変化が起こり、【人間(魔人)】から【堕天使】へなりました。

 そして、新たなスキルである『飛行』、『堕天の剣術』、『種族隠蔽』、『聖魔耐性』を獲得しました。




 色々な情報が流れたのと同時に、身体が変化し始めたのだ。『魔融魂合』が解除され、分裂した後に背中から真っ白で綺麗な翼が生えた。しかし、それは一瞬だけですぐに右の翼は黒く染まり、左の翼は羽が溶けたかと思えば、骨だけの翼へ変化していた。


 これって、【堕天使】になったってこと……? それに! 支配者スキルも聞いたことがないスキルじゃない!?


 もし、こんなスキルがあるなら、ジュンが教えていただろう。つまり、ジュンが知らない極秘なスキルであることがわかる。


 あは、うひひひ、うひひひひひ!! 何よ、こんなスキル! ゲームバランスブレイカーじゃない!!


 ヨミはすぐ支配者スキル『堕天王ルシファー』の内容を確認したら、笑いが止まらなかった。内容がショボいという意味ではなく、とても酷かったからだ。

 喋れない中、内心で笑っていたら表情に現れていたのか、上空に浮いていた幼女である女神イルミナは笑顔を浮かべていた。


『喜んでくれたみたいね。じゃあ、頑張ってね!』


 お礼を言うわ。私の道というのを見せてあげるわ!!


 女神イルミナの姿が消えると、時間が動き出す。つまり……迫ってくる剣先が来る。しかし、それよりもヨミの発動が早かった。





「支配者スキル『堕天王ルシファー』」





 スキルが発動した瞬間に、周りへ衝撃波が発生して、敵味方ごと吹き飛ばした。そして、ヨミの姿が闇に包まれた。


「な、何ぃ!? 何が……起きた!」


「は? はぇ?」


 実力者である2人はすぐ体勢を立て直し、視線は闇に包まれたヨミへ向かう。2人共、何が起きたかもわからず、困惑するしかなかった。ジュンはヨミがやられると思っていたら、一瞬でヨミの姿が変わっていて、ドルマも元の姿へ戻っていたのだ。

 アルバドムについては……勝ちを確信した所で突然に力が膨れ上がったのだ。今も闇に包まれているが、更に力が上がっていくのを察知していた。






「あ、あぁ……、心地良いわぁ」






 闇から声が聞こえたのと同時に、闇が晴れ始めた。変わっていた姿が更に変化していて…………


 ヨミの頭上に半分割れた輪っかが浮いて回っており、右の黒い翼に大量の瞳が浮かんでいた。更に左手が魔法陣みたいな模様も浮かんでいるのが見える。




「うひ、うひひひひひ! アルバドム、貴方にはもう勝ち目がなくなったわ」




 色々と変わりすぎているヨミは口元を鋭く尖らせた三日月のような形に笑みを浮かべ、瞳にアルバドムの姿を捉えたのだったーーーー







色々と増えすぎだろ!? と思った貴方。これが、正にご都合主義!!

この話で説明し足りない部分もあったかと思いますが、これからの続きでわかりますのでお楽しみに!

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― 新着の感想 ―
[一言] 幼女かわいい
[良い点] ただのご都合主義で終わらずに後で説明するところ
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