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169.援軍

はい、続きをどうぞ!



 扉が開かれ、現れたのは男女の2組。No.2のジュンとNo.3のネヴィルアである。


「まだ無事か?」

「無事だな。No.5は自殺したから問題はないぞ」


「そうか。プランBで進めるぞ。No.3、そっちを任せていいか? こっちは……No.4と一緒にルクディオスを片付けるぞ」


 まだ生き残っている近衛騎士のリーダーはネヴィルアに任せ、ジュンとジョーは一番厄介なルクディオス殿下に当たることに。


「……外はやられたみたいだな」

「まさか! たった2人に50人の騎士がやられたのか!?」


 ルクディオス殿下は4人の近衛騎士だけではなく、50人の部下である騎士を入口で待機させていたのだ。万の一に逃さないようにと部下を待機させていたのだが、敵らしきの男女が現れたことから、外の騎士達は既にやられている可能性が高いと判断した。




「……うん、3つの死体があるね。アダルメン、『複体人形召喚』だよ」


 ネヴィルアが呼び出した人形は3体。この前の大会で呼び出したのと違い、全員が黒いフードを被っていて、手先から糸が垂れ流されていた。


「……死体を操れ、『死霊術』」


 命令を下すと3体の人形が動き出し、糸が死体へ向かった。糸が死体に張り付くと、死体が立ち上がった。

 

「なっ! 仲間の死体を!?」


 ネヴィルアがしたことは、職業が《ネクロマンサー》である人形を召喚し、死体を操れるスキル、『死霊術』を使わせたのだ。アダルメンを使った『複体人形召喚』は一次職業ならどんな人形でも召喚出来る能力でもあるが…………そこまで便利な能力でもない。


 人形に付いているスキルは初期スキルだけで、スキルレベルも『1』に固定されて、レベルアップもしない。

 だから、人形で戦う場合は、最初から人形そのモノを作る際に良い素材を使って強さを上げたり、『陽光魔法』で強化させる等の工夫が必要になる。

 しかし、今回のように《ネクロマンサー》の職業を持った人形で元から強かった死体を操れば…………


「ッ! 厄介なことをしてくれたな!?」

「……レベル40の死体、死体だからスキルは使えないけど……強さは充分」


 スキルレベルは1に固定されている『死霊術』だが、1体は確実に操れる。


 珍しく聞こえる音声で話すネヴィルアは顔に出していないが興奮していた。ギルドで能力について、話していた時に案として提案されていた。試してみたら成功したことで自分でも気付かないぐらいに声が大きくなっていた。






「……助けに行きたいが、行かせてくれなさそうだな?」

「当たり前だ。お前は俺達が相手をしてやるよ」


 ルクディオス殿下に対しては、ジュンとジョーが相手をする。ジュンもレベル上げを頑張って、レベル41になっているが、レベル50であるルクディオス殿下には1人で戦うには厳しいから2人で倒すつもりだ。




「全く、何が目的か知らないが……アデル王国の平和を乱すつもりなら消し去ってくれる!」




「「ッ!?」」


 ルクディオス殿下から発された覇気に、本気で来ると感じ取ったジュンとジョー。




「『魔黒装召喚』!」




 ルクディオス殿下は黒い兜、鎧、装甲を召喚して装着した。先程の銀嶺な装備だったが、今は黒騎士の姿になっている。




「渡り人、覚悟するんだな」

 







本気の姿になったルクディオス殿下。その強さはどんななのかは、続きをお楽しみに!

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[一言] ネヴィルアえげつないな
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