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143.手伝って



 まさか、図書館で知り合いに会うとは思わなかったヨミは呆気に取られた。だが、ハーミンはそれほどに驚いた様子も見せずに…………


「……こんにちは、ヨミも図書館に来ていたの?」


 と普段顔で挨拶をしてきたのだ。


「そうだけど……なんか、先に他の聞くことはなかったかしら?」

「……? あぁ、レッドだったこと?」

「それだけ!?」


 ツッコミで声が大きくなって、ここが図書館だと言うことを思い出して口を塞ぐヨミ。


「……しー。静かにだよ?」

「……はぁっ、わかっているわよ。で、ハーミンは気にしてなさそうだけど、他の仲間はどう思っているのかしら?」

「……気にしていたけど、一回は話し合いをしたいと言っていた。時間が出来たら、メールを送ると思う」


 もしかして、他の3人はここに来ていないのかと周りを見渡すが、1人も見つからなかった。


「……ここは私だけで、他はダンジョンにいる」

「そうなの? 貴女は何を調べに来たの?」

「……実は、あるクエストを受けていて…………」


 途中で話が止まり、考え込むハーミン。何を思い付いたのか、手を叩いていた。


「ヨミも手伝ってくれる?」

「……はぁ」




 何を手伝うって……あぁ、クエストをね?




 流石に内容を知らないまま、承諾は出来ないので話を詳しく聞いてから返事をすることに。

 ハーミンの説明では、イルミナ教の司教から受けたクエストで図書館から邪なる気配を感じるということで、その原因を調べて欲しいのことだった。神官のクエストではないかと思ったが、ハーミンは神官ではない。

 つまり、誰にも受けられるクエストなのだろう。そのクエストの手伝いを頼みたいのは…………


「……1度、皆で調べたけど原因がわからなかったの。イベントの後にまた調べるつもりだったけど、ダンジョンが出来たから」

「それで、ハーミンが1人だけで探していたのね」

「……調べるだけなら、1人でも出来るけど思ったより何も見付からないから」

「私に手伝って欲しいのね」

「……うん。手伝ってくれるなら、クエスト報酬以外で何かあげるから」




 邪なる気配ねぇ、ちょっと気になるわね。




 少し考えて、承諾することにした。クエストを受ければ、教会へ恩を売れるし、司教から話を聞けるかもしれないから。


「わかったわ」

「……ありがとう。早速、司教に会いに行く?」

「いいけど、仲間に連絡するから待ってて」


 ヨミは図書館内にいるメリッサとネヴィルアにクエストのことを伝え、別行動をすることにした。司教から王国関係の話を聞けるなら、無駄にはならないと2人に伝えた上で。




 ヨミはクエストを受ける為に、ハーミンと一緒に教会へ向かうのだったーーーー







ハーミンと行動することになったヨミ。邪なる気配、それが何なのか? 続きをお楽しみに!

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[一言] ネクロノミコンとかあったり?
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