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142.図書館



 ヨミはメリッサ、ネヴィルアと共にアドル王国の図書館に入っていた。図書館に入るには偉い人の紹介状が必要で、冒険者が入りたいなら冒険者ギルドの長から貰った方が早い。

 という訳で、依頼を沢山受けていたネヴィルアが紹介状を貰ってきて、図書館へ来ている。


「王国だから、広い図書館をイメージしていたけど……」

「……普通」

「市民図書館っぽいわね」


 ヨミがイメージしていたのは広くてファンタジーが混じった図書館。魔法があるのだから、本棚が浮いていたりと幻想な景色があると思っていたが……メリッサが言っていた通りに市民図書館のと変わらない普通さだった。


「…………普通の本、小説や図鑑もあるのね」

「現実の本をコピーしたって感じね。一応、この世界にしかない本もあるみたいね」

「……魔法に関する本もある」


 普通の図書館だが、きちんとゲーム内にしかない本もあるようでメリッサとネヴィルアは魔法のことが書かれている本を手に取っていた。

 ヨミはアドル王国の歴史が書かれた本はないか探し始める。


「あら、神……所々と読めない文字になっているわね?」

「魔法の本もタイトルは日本語なのに、中身は全く別物だわ」

「……読めない」


 何処かの国かわからない文字……いや、このゲームだけの文字なのかもしれない。それで、何か必要な物が必要だったり、翻訳のスキルと言うモノがないと駄目とか。


「あー、何かスキルを必要としているかもしれないわ。司書に聞いてみるかぁ……」

「アタシが聞いてくるわ……そういえば、ヨミちゃんは顔バレをしたよね? なのに、街を歩けるのは可笑しくない?」

「あー、プレイヤーにはバレたけどNPCにはね」

「……イベントはプレイヤーだけのお祭り。だから、NPCはイベントの詳細を知らなくて、バレなかった?」

「そうなるわね。証拠に指名手配が変わってないし」


 どうやら、イベントはNPCに詳細を知られず、戦いも観戦出来ないようになっていたようだ。


「でも、魔王もNPCだよね? ラスボスだけど」

「多分、運営が許可を出した重要NPCだからじゃない?」

「……魔王が衛兵に伝えるのはあり得ないから、バレなかった」

「でしょうね。魔王が衛兵に連絡するイメージが湧かないわ。ふふっ」


 ラスボスが衛兵に頼る姿がイメージ出来ず、笑みを漏らしそうになるヨミ。


「まぁ、司書に聞いてみるわね」

「私は歴史書がないか探しているわ」

「……魔法の本、なんとか読めないか頑張ってみる」


 3人はバラバラに別れて、ヨミはうろうろと図書館の中を歩き回る。




 王国の図書館なら、禁書とか隠されていそうだけど……こんな場所にある訳がないか。




 禁書という存在があっても、市民図書館みたいな場所ではなく、王城の地下などにありそうだ。王城を落とした後に探してみるのも面白いだろうと思いつつ、歩き回るとーーーー




「あ」

「……んむ? あ、ヨミ?」


 ここでまさかの人物に会うことになるとは思わなかった。そこにいたのは『旅立つ青鳥』のハーミンだったーーーー









ここでハーミンに会った。

身バレしてから話したことはなかったフレンドと偶然に会ったことで、どうなるか!?

続きをお楽しみに。



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― 新着の感想 ―
[気になる点] そういえばアルベルトはイエロー判定になってたりしないのかな
[一言] どうなる?
[一言] 普通に情報交換して終わるだろうなとしか思えな... 後書きの内容を狙っていたのだとしたら 大会の時にあの子が仮面ちゃんだったのか!と驚いた流れでこれからどうするのかとか説明しすぎた印象が強…
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