表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
136/228

135.第3回イベント 人形使い

遅くなり、すいませんでした。

あと、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。



「……行くよ。マダルメン」

『ゴゴゴ……』


 ネヴィルアに抱えられた不気味な人形がホラーみたいに頭部分がブルブルと動き始めた。

 ヨミは自分みたいにテイムモンスターを使役しているのかと思ったが…………


「……私の武器だよ。とても珍しい武器でーーーー『複体人形召喚』」


 突如にマダルメンと呼ばれた不気味な人形の眼が赤く光り始め、周りに複数の人形達が現れた。

 それぞれの人形は大きさが違い、持っている武器も様々な種類があった。


「……こんなことも出来るの」

「……人形使いよね? 普通にこんな数の人形を使役出来るモノかしら?」

「……普通なら5体が限界だけど、このマダルメンがあるから出来るの」


 職業である人形使いでは、専用スキルの『人形召喚』があるのだが、スキルレベルがマックスでも5体が限界。だが、今はその数を余裕で超えて、15体もいた。しかも、その中にはピクト級の大きさを持った巨大な人形が1体混ざっている。


「この数……デメリットはあるけど、今回のイベントでは気にしなくても良いってとこかしら」

「……当たり。1日に1回しか使えないし、使った後に自分の能力が色々と下がっちゃうけど、今回はデメリットが帳消しになるから使える」


 ネヴィルアはヨミが気になった所を丁寧に教えていた。それが余裕からなのかはわからないが、周りに知られても問題はない程度の手札だと伺える。




 15体も出すとはね。10体は普通に騎士の姿をした人形、4体はその上位だとわかる圧力があるわ。それに、最後の人形は……舐めて掛かれる強さではないわね。


 結論。まだ戦ってはいないが、このネヴィルアもアルベルト並みに油断は出来ない相手だとヨミは認識した。


「まず、雑魚を片付けさせて貰うわ!」


 10体もいる騎士の人形を片付けることから始める。


「『夜天月斬』!」


 黒い刃は直接に騎士の人形を狙わずに、主であるネヴィルアを狙い撃った。そして、予想していた通りに人形を盾にするように騎士の人形が3体で組んで受けた。盾で防いだからダメージは少ないが、知りたいことは知れたので問題はない。




 やはり、ネルは完全な後衛タイプ! 周りの邪魔な人形を片付ければ、あの魔法を警戒するだけでいい。まだ何か隠していなければの話だけど…………とにかく、攻めて攻めまくる!


 人形の動きは鈍くも速くもないから速い動きで翻弄しながら数を削っていこうと突撃しようとした。だが、その前に…………


「……ヨミの強さはわかっている。だから、最初から本気で行く。陽光魔法『陽錬強化(サンストロング)』」

「ん!?」


 早速、陽光魔法を使われて足を止めるヨミ。そして、魔法技の響きからどんな効果があるか理解する。ネヴィルアが発動したのは強化魔法。

 全ての人形が薄いオレンジ色の光に包まれた瞬間に圧力が強まった。


「……この魔法はシンプルだよ。日中……太陽が見えている時間だったら、更に強くなるよ」

「ッ、その効果は……」


 ヨミはチラッと上を見上げると暗くなる気配がなく、ギラギラと太陽が微笑んでいるように見えた。イベント中は夜にはならず、ずっと昼になっていると告知されている。


 月光魔法の反対、太陽がある時間は陽光魔法が有利って訳ね……。


 その効果で、雑魚だと思っていた騎士の人形達が1、2段階もランクが上がったと思わされる程に圧力が高まっていた。


「あー、本気でくるなら私も本気でいかないと駄目なようね。『悪堕ち』」

「…………」


 ネヴィルアは仮面で姿は確認出来ていないが、『悪堕ち』を使ったことをビリビリと肌で感じ、一層と集中し始めた。




 ヨミの個、ネヴィルアの数がぶつかり合う展開が出来た。どちらに神が微笑むかは観客にもわからない。だから、じっと2人の戦いを黙って見ているのだったーーーー







最初から本気の戦いが始まる。どちらが優勝するのか?

続きをお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ちょっと厳しいかな?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ