表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光ノ巨人ハ現レ無イ  作者: カドヤ ライゾウ
1/1

プロローグ

 ---突然の衝撃、轟音。

 --舞い散る砂埃、飛び散る破片。


 気付いた時には半畳ほどありそうなコンクリートの下敷きになっていた。


 「な・・・なにが起きた?」


 ここは何処だ?私は何をしてた?何でこんな事になっている?


 分からない。


 まるで深い睡眠から殴り起こされた気分だ。


 視界がチカチカ明滅し、身体がブルブル震えている。


 ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

 ドドドドドドドドドド・・・


 ヤバイ!地震か!?

 尋常ならざる衝撃と地響きに、私が今いる建物が悲鳴をあげ、パラパラとコンクリート片が降ってくる。


 「ここから・・・出ないと。」


 覆いかぶさるコンクリートを手で押すと、予想外にすんなり除けれた。


 「よし、とりあえず、とりあえず外に出よう。」

 

 自分に言い聞かせながら立ち上がると近くの窓に駆け寄る。


 下を覗くと、高さ的に5階ほどだと予想がつく。


 そして視線を上げると・・・・




 ---荒涼とした風景が広がっていた。


 元々は大きな街であったのだろうが、もはや建物としての原型を留めているものは稀であり、そのほとんどがコンクリート製の礫山へと果て、運動場の匂いのする冷たい風が窓から入り私に吹きつけた。


 そのとき私は場違いにも、小学校の運動会を思い出していた・・・。


 ドォーーーン


 呆気にとられていた私を目覚めさせるには十分な揺れが襲い、そして限界を迎えたらしい私のいる建物は瓦解してゆく。


 視界が暗転し、意識が途切れる寸前に私は・・・・



 荒涼たる礫山の中で、青く輝く怪獣を見た。


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ