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思いつき短編集

俺の妹はメガ粒子砲

作者: 棘田 清棘

前書いた短編が2件も感想来たから調子に乗って短編を投稿

感想貰えると嬉しいです!

俺の妹はメガ粒子砲だ

何を言っているんだ? とか思われるかもしれないが事実だ

別に人と、武器の一面を持つわけでもなく、メガ粒子砲だ


妹って言っても、流石に義理だけどな


俺のじいちゃんは天才だった

天災のような天才だった

嵐のように来て、嵐のように去る

そんな人だった


変なものを作っては人に押し付ける

それが成功したなら役に立つし、失敗なら死にそうになった


ほんとに迷惑だぜ


ある日、ひとり暮らしの俺のところにひとつの小包が届いた

その中には変な機械と設計図があった


その通りに組み立て、途中であれ? と思いながらも組み立てるとメガ粒子砲ができた

SFに出てくるようなごついメガ粒子砲だ

何を言っているんだ? と思われるかもしれねぇが俺もわからねぇ


そして、最後のメモリーカードを入れるとしゃべりだした


『メモリーの差込みを確認、接続……OK。回路……OK。メインシステム……OK。起動します』


いきなり「お兄ちゃん」とか言うと思ったか?

そんなはずねぇ、なんたってメガ粒子砲だからな


なんでそれなのに妹かって?

爺ちゃんがいつの間にか戸籍登録しやがったからだ

その後なんだがなぁ


『空気中の電磁波を受信、電磁波を使って充電を開始します。量子分解システム起動。モードをスリープモードに。形態を変化させます』


で、指輪になった

何言っているんだ?

ほれ、これだ、これ! 体積まで変わっているぜ

その代わり重さは変わらないがな


なんで付けているかって?

指輪が現れたところが俺の指だったからだよ

そんでもって外れやしねぇ


俺は結婚してぇのに、なんで薬指についているんだよ


まぁ、その話は置いといてだ

そのあとはウンともスンとも言わねぇ

多分だがこれは爺ちゃんの失敗作だな。充電しますって言ってから10日も経っているのによ


校則に引っかかるから肌色に塗って目立たなくさせるのも一苦労だったぜ

そんなのでごまかせるか! って?

美少女フィギアで鍛えた、俺の筆使いをナメんじゃねぇよ


まぁ、そんなことはどうでもいい

問題はこの指輪をどうするかだ


しかも、このメガ粒子砲

スゲェ、重い

何も思いが詰まってねぇのに、かなり重い


右腕だけ伸びそうだぜ


30キロぐらいあるぜ

ちっちゃい子供ぐらい重いぜ

その日はあまりにも重くてまともに動けなかったからな

いくら運動神経がいいほうだからって流石にこれは重い

全く、馬鹿と天才は紙一重ってよく言ったもんだよ

神がかった頭脳しているんなら、これぐらい理解してろって感じだな



確かに俺も妹が欲しいって言ったことはあるがよぉ、こいつはねぇぜ

ってか、妹って認めたわけでもねぇがな


お前も急にメガ粒子砲が来て、それがお前の妹だって言われてみろよ、正直引くぞ

マジ、俺の爺ちゃんは何を考えてやがるんだ? って感じだわな


しかもご丁寧に戸籍まで出しやがってよぉ


『ヴヴゥゥゥン……充電完了』


おっ充電やっと完了したのかよ

まぁ、壊れてなくってよかったぜ


メガ粒子砲なら脅しの道具にはなるだろうからよ

身を守る程度は出来そうだぜ


もしどっかのガキがトラックに牽かれそうになっていても大丈夫

トラックを消し炭にすれば良い

もしそのガキが男ならメガ粒子砲に惹かれそうだがな


えっ? つまんねぇオヤジギャグをちょくちょく入れんな?

そんなに詰まんねぇかな?


『モードオールクリア』


おっと忘れるところだったぜ、そういやコイツの話をしていたんだったな

あぶねぇ、あぶねぇ


『量子変換システム機動、形態を変化させます』


おいおい、まさか元のメガ粒子砲に勝手に戻るのかよ

そんなん持って帰った日にはぜってー、サツに捕まるぜ


嫌だよ、ちゃんと法律は守ってきたのによ

こんなところで俺の人生が終わるのは


せめて俺の意思で姿を変化させてくれよ


『ヒューマンに移行します』


えっ!


黒い髪をツインテールにし、つぶらな黒い瞳で俺を見る

あどけない顔、幼い肢体

年齢は10歳あたりか?

胸はその体躯にあったつるペタだ

ウエストは引き締まっており、ケツは胸と同じぐらいだな

まだ肉は足らねぇが、骨盤は開いているから将来は安産だろうぜ

服は黒いフリフリのドレス。いわゆるゴシック服って言われるやつだな


「変な目で見ないでよ」


おっと、わりぃ、わりぃ

あまりに驚きすぎたもんで


「流石におじいちゃんもAIを搭載してない人型じゃないと戸籍登録までして妹だって言わないわよ……多分、きっと、おそらく」


あの爺ちゃんじゃ言い切れないよなぁ……


「でも、私のことを壊れているとか、重いとかひどくない? これでも私の心も乙女なのよ」


そうだよなぁ~

どんな見た目でも女子は体重言われたら傷つくよなぁ


「もう、気をつけてよねぇ。お姉ちゃん!」


おう、わりぃ、わりぃ


えっ!

俺が男じゃないのか? だって?

一言も男だって言ってねぇけど

黒がみのショートで、軽く黒く焼けた小麦色の肌

胸はそんなにねぇけど、引き締まったウエスト

自分で言うのもなんだが結構カッコイイ系で、可愛いと思うぜ


「人の話を聞け!!」


その目が光り、俺に向かってメガ粒子砲を放ってきた

俺の妹は目が粒子砲だった


くだらないオチでごめんなさい


感想、評価待ってます

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― 新着の感想 ―
[一言] 短編読ませて頂きました。 ちょっとばかし修正を… 「わたしのこことは乙女なのよ。」 ここと→こころ では? まさかの主人公が女の子って…、いや、ツンデレな妹(メガりゅーしほう)…
[良い点] オチは意外性があり、良かったです。 こういうのは短編ならではですよね。 [気になる点] 主人公が実は女の子だったのは 正直伏線もなかったですし、無くてもよかったかな? と思います。
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