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僕が聞いた勇者の話  作者: 蛇炉
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第九話 再会


===ガルト視点===


「・・・・・・・・・」


俺達は今、“木の魔神ウッドレイ”と言う魔物と戦っている。

こいつは森に多く生息していて、外見がただの木にしか見えないため、周りの木に紛れて獲物を襲う。

俺も初めてこいつを見たときは驚いたが、それより驚いたことがある。

それは、


「ちょっと!、いきなり出てきて人を脅かすなんてヒドイじゃない!。確かにたまには(人をからかってみたいな)とか(腹減ったから人襲って食べようかな)とか思うかもしれないけどね魔物だから。でもさ~、いくら何でも不意打ちで人襲って食べるって卑怯だなとかおもはなかったの?だいたいね貴方の外見が怖すぎるのよ、何なのよその手!自分の頭から二本枝垂らしてるだけじゃない!。もっと工夫しなさいよ!まったく、貴方だって本気だして人と仲良くしようと思ったら人の姿になったり言葉話せたり出来るでしょ?だから人と仲良く出来ないのよ。貴方まだ恵まれてるのよ!、もし貴方が“グリズリー”とかだったらそれも出来ないのよ!もっと自分を活かして・・・ガミガミ・・・ガミガミ・・・」


エレーナが“ウッドレイ”に説教していることだ。

しかも相当無茶なことばかり・・・。

なんでこんなコトになったかというと、俺たちが普通に歩いてると両サイドから“ウッドレイ”が襲ってきたのだ。

俺の方に来たやつは、俺が居合いで瞬殺したが、エレーナの方に行った奴はエレーナを見た瞬間になぜか逃げだそうとしたが、エレーナに雷の魔法で捕まり今に至っている。


「いい、もう一度私に続いて言ってみなさい。“あ・い・う・え・お”はい!」


《ヴ、“ヴァア・ヴィ・ヴゥ・ヴェ・ヴォウ”》


「ちっが~う!、もう一度“あ!・い!・う!・え!・お!”」


《ヴア・イ・ヴゥ・ヴェ・ヴォウ》


「ほら!今“い”だけちゃんと言えた!やれば出来るじゃない!。その調子でガンガン覚えましょ。」


なんで言葉教えてるんだ?あいつは話せないはずなのに・・・。

しかも少ししゃべれてきてるし。


「そうそう!、もう一回言ってみて!」


《アァ・イィ・ウゥ・エィ・オゥ》


「上手上手!やれば出来るじゃない!」


すると、ウッドレイは笑い声のような音を出してガサガサと揺れている。

・・・たぶん喜んでるんだろう。


「よし!“アの段”が出来たから、次は“カの段”ね!」


エレーナがそう言うと、ウッドレイはガサガサ揺れるのをやめ、前に傾いた。

落ち込んでる・・・。

ん?、ちょっと待てよ、もしかしてこのままだったら全部教え終えるまでエレーナの奴ここから動かないんじゃないか?。


「はい!“か・き・く・け・こ”」


《“ガァ・ギィ・ギゥ・ギェ・ゴォ”》


「音を濁らせない!、不用意に伸ばさない!。もう一度“か・き・く・け・こ”」


いやいや、それは無理だろ。

元から濁った音しかでないんだし、だいたい魔物が言葉を話すには相当高い知能と経験と時間が必要だ、こんな一朝一夕で身につくような物じゃ・・・


《か・き・く・け・こ》


言えてやがる、しかもめっちゃうまく・・・。


「そう!貴方すごいじゃない!さあ、この調子でドンドン行くわよ~!。」


《オォウ!》


返事までしやがった。

ありえねぇ、こんな短時間でこんなに上達するのか?。

だが、そろそろ行かねーとカエトがまたどっかに行っちまう。

俺は、エレーナに声を掛けた。


「おい、そろそろ行くぞ。さっさとそいつ倒しちまえ」


するとエレーナは、ムッとした顔で俺を見てきた。

そして、短く「イヤよ」と返事してきた。

なぜか理由お聞くと、真面目な顔で言ってきた。


「この子何だか・・・寂しがってる様な気がするの。顔も無いし、言葉も話せないけど、何となくそう感じるの。だから、もう少しこの子と一緒に居てあげたいの。お願い」


俺はエレーナの言葉を聞いて、少し考えるフリをした。そんなこと答えは始めから決まっている。


「ダメだ、魔物をかばうなんて事はできない。そもそも、この魔物には考えたりするだけの知能は無い。魔王の命令だけを聞くただの殺戮兵器だ。俺たちには手を出さなくても、逃がせば間違いなく近隣に住む人たちを襲う、俺はそれを見逃すわけにはいかない。」


「“レイちゃん”はそんなことしないよ!」


「レ、レイちゃん!?、名前まで決めてるのか!。」


俺は思わずつっこんでしまったが、咳払いをして場の空気を元に戻した。


「とにかく!、この魔物を生かしておく事は出来ない。お前が出来ないなら・・・・俺が始末する!。」


俺はそう言って剣を抜き、“ブーストファイア”の呪文を唱え始めた。

するとエレーナが言った。


「やめて!、レイちゃんは良い子なの!。だって、レイちゃんがもしガルト君の言うただの殺戮兵器だったら、素直に私の言うこと聞いたり喜んだりしないよ!。」


「問答無用!!!」


そして、剣に炎を纏わせて、“ウッドレイ”に斬りかかった。

しかし、エレーナが俺と“ウッドレイ”の間に入り込んできた。

俺はエレーナに当たるギリギリで何とか剣を止めた。


「ダメよ!、魔物だから殺すなんて、魔物だって生きてる!。」


エレーナは、ポロポロ涙を流しながら俺に訴えてきた。

俺はとりあえず剣を鞘にしまい、エレーナに言った。


「お前は甘い、魔物は絶対悪。ただの殺す事のみを目的にした兵器だ。」


俺がそう言うと、エレーナはそれを否定した。


「違うよ!。魔物が絶対悪なんて誰が決めたの?!、それにただの兵器でもない。ちゃんと痛みだって感じるし、何か食べたりする、レイちゃんたち魔物は人を殺す事しか知らないだけ。、魔物だってレイちゃんみたいな子はいる!人にも悪人が居るように魔物にだって――――」


俺はエレーナの言葉に何か響く物を感じた。

確かに・・・・・その通りだ。


「――――だから、お願い。見逃して・・あげて・・・お願い」


エレーナは俺の足にしがみつき、泣きながら訴えてきた。

俺は“ウッドレイ”の方を見て、また、エレーナを見た。

・・・仕方ない。


「ぁあ~!分かった分かった、この“ウッドレイ”は見逃す!。だからもう泣くな!」


俺がそう言うと、エレーナは涙でグシャグシャの顔をパアッと明るい笑顔に変えた。

全く、笑っててくれたらカワイイんだけどな~。

さて、


「こいつだが・・・」


俺は“ウッドレイ”に歩み寄り、腰に刺してある鞘から剣を抜いた。


「!!、ガルト君!何するの?!」


俺はウッドレイに向かって剣を振り下ろした。


「な!、何て事するのよ!!、見逃してあげてって言ったのに!!」


エレーナは俺の方に這うようにして近づいてきた。


「貴方には、情けって物がないの?!。どうして・・・こんな」


今にも飛びかかってきそうなエレーナに俺は片手をかざし、待てと合図した。


「落ち着け、別に殺したりしてない。ホラ」


それは、そう言って横にずれた。


「・・・ああ」


エレーナはため息とも安堵の一息とも分からない声を出した。

そう、俺は約束は絶対守る。

俺はただ、ウッドレイに掛かった魔法の呪縛を斬っただけだ。


「ほら、お前は一度此処で死んだ。どこへでも行っちまえ。」


俺は、片手でシッ、シッ、と手首を上下に曲げてあっちいけと言った。

すると、“ウッドレイ”は立ち上がり(?)しばらく黙って突っ立っていたが、やがて森の中に立ち去っていった。


《・・・アリガトウ》


「ッ!?」


ウッドレイが森に入る前に確かにアリガトウと聞こえた。


「お、おい。今あいつ・・・ありがとうって・・うわぁ!」


俺が聞こうとしたら、エレーナが俺に飛びついて来た。

あまりに突然だったから俺はそのまま倒れてしまった。


「ありがとう・・・ホントに、・・ヒクッ、・・アリガトウ。」


(なんだ、エレーナが言ってたのか)


俺は胸の中で泣くエレーナが落ち着くまで、ずっと頭を撫でてやった。




・・・・・・なんだこれ?




===カエト視点===


『ねえ、起きて』


誰かの声が聞こえる。

何だかとても優しくて悲しそうな声。

一体誰の声だろう?。


『お願い、目を覚まして?』


あれ?、今度は体が揺れてる気がする・・・。

うぅ、く、苦しい。

何かが体に乗ってる。


『・・・(ムカッ)』


あれ?、急に楽になった。

はあ、これでやっと安心して・・・


『早く起きろーー(ゴスッ)』


「ギャッ!!」


そう思った矢先、僕のお腹に強烈な一撃が叩き込まれた。

僕はあまりの痛さに地面をゴロゴロと転げ回った。

しばらくして、痛みが落ち着いてきてから僕は声の主を見た。


『やっと起きた。』


そこには、白いワンピースを着た小柄な少女がニコニコしながら立っていた。

そして、お腹を抱えて倒れてる僕に手を差し伸べてくれた。


「あ、ありがとう・・・」


僕はその手を握って立ち上がった。

いや、引っ張り上げられたと言うべきか。

僕は驚いて、しばらく何が起きたか理解できなかった。

こんな小さい子のどこにこんな力が。


『どうしたの?、早く行こうよ』


少女はそう言うと、僕の手を引き、走り出した。

僕は止まろうと足に力を入れようとしたが、少女の力は凄まじく、少女に引かれるがままになってしまった。


「ちょ!、どこに行くの?」


すると、少女はクスクスッと笑い、僕の方を見た。


『貴方の友達に合わせてあげるの』


僕は少女の言ったことを理解するのに少し時間が掛かった。

そして、ガルトの事を思い出した途端、僕は何とか少女から手を引きはがし、その場に立ち止まった。

少女は突然止まった僕を見て、二、三メートル先で何とか止まり、僕の隣に歩み寄ってきた。


『どうしたの?友達に会いたくないの?』


僕は少女の問いかけに答えられなかった。

僕はガルトに会いたい。

・・・でも、ガルトは・・・。

だまり込んで俯いてしまった僕を見た少女は、明るい声で言った。


『大丈夫!、きっと何とかなるよ』


そう言って少女はまたニコッと笑った。

何だか勇気づけられる笑顔だなぁ。

僕がそんなことを考えているとガシッと手を握られ、


『だから、行こ~!!』


またすごい力で引っ張られながら森の中を走って行くのだった。



===だいたい三分後===



森の中を走っていると、突然少女が止まり、僕は少女に衝突した。

僕はそのまま前に吹っ飛び、空中で一回転して仰向けに地面に倒れた。


(この子、一体何者なんだ)


僕は空を見ながら、少女がホントに人間なのか疑心暗鬼になっていた。

すると、少女は僕の横かがみ込み、泣きそうな声で言った。


『ごめんなさい、私の・・せいで、大丈夫?(うるうるっ)』


少女を見ると、目に涙を溜めて泣くまいと必死に抵抗しながら僕を見ていた。

ああ、そんな顔で僕を見ないでくれ・・・。

心が痛む。

おそらく、少女も僕が飛んでいくとは思っていなかったんだろう。

僕は「大丈夫だよ」とだけ言って立ち上がった。

そして、まだ不安そうな少女の頭をポンポンと二回ほど撫でて、言った。


「心配してくれてありがとう、わざとじゃ無いんだから仕方ないよ。」


少女は顔を明るくさせた。


「そう言えば、何で突然止まったりしたんだい?」


すると少女は黙って右を指差した。

僕は少女が指差す方を見た。


「あっ!」


そこには人が二人いた。

僕はあの二人は誰か聞こうと少女の方を見た。

しかし、そこに少女の姿は無かった。


「あれ?何処に行ったんだ?・・・」


僕はこの時、少女の名前を聞いてなかった事に気づき、聞いておけばよかったと後悔した。

「ありがとう」も言えなかった。

そして、僕はさっきの二人の方を見た。


「・・・とりあえず、あの二人に道を聞いてみようか。もしかしたら、ガルトの事を知ってるかもしれないし。」


僕は、そう決意して右に向かって歩き出した。

二人は・・・・なにしてんだろ。

僕がちょっと目を離した隙になんか地面に寝転がって抱き合っている。

下敷きになってる方は上に乗っかってる方の頭を撫でてるみたいだけど。

僕は、近づいていくにつれ、抱き合っている二人がどんななのか分かるようになってきた。

どうやら、剣をもっているから下になってる人が剣士なのが分かった。

さらに近づくと下になってるのが男の人で上が女の人っぽいのが分かった。

もっと近づくと、すでに五メートル弱くらいの距離まで近づいていた。

そして気づいたことがある。


「ガルトにエレーナさん・・・」


そう、どこからどう見てもガルトとエレーナさんだ。

しかも、エレーナさんはガルトの上で泣いていて、ガルトはなぜか頭を撫でている。

パッと見、エレーナさんがガルトに覆い被さってるだけだ。

だが、僕の考えからして、きっとエレーナさんが何らかの理由で泣いてしまい、慰めようとしたガルトがエレーナさんの突進を食らい、今の格好になった。

そして、エレーナさんは泣いたまま動かないので、ガルトは身動きがとれず、苦悩の末落ち着かせるために頭を撫でている。

きっとこんな感じだろう。


(具体的に考え過ぎだろうか?いや、僕の予想はたぶん合っているだろう。僕の感はどうでもいい事はよく当たるから。問題は、なぜエレーナさんが此処にいて、ガルトを押し倒しているのかだ・・・・・)


僕がこんな深読みをしてる間も二人は僕に気づかないままだ。


どうしよう・・・

・・・面白いからもう少し様子を見よう。


この時、なんで僕はすぐ声を掛けようと思わなかったのか、自分でもよく分からない。

しばらく二人を見守っていると、ガルトがモゾモゾと動き出した。

そろそろ抜け出したいんだろうが、エレーナさんをどかさず抜け出すのは不可能に近かった。

するとガルトは、辺りをキョロキョロし始めた。

何か探しているのか、それとも人に助けを求めたいのか・・・・おそらく後者だろう。

僕がそんなことを考えていると、ガルトは僕の方にを見た。


「あっ」


「・・・やあ!」


ガルトに見つかった。


「カエト!ああ、よかった!。無事だったのか!」


僕はガルトの声を聞いた途端、また、森の中で言われたことを思い出した。

僕は無意識のうちに体を震わせていた。

するとガルトは僕に向かって手を伸ばしてきた。


「頼む!引っ張り出してくれ!、それかエレーナの奴を俺の上からどけてくれ!」


僕は言われたとおり、エレーナさんを何とかガルトの上からどかした。

泣いているエレーナさんは、どかされた事に気づかずまだ泣いている。

僕は、地面に座り込み、なるべくガルトから距離をとった。

ガルトが僕を目障りと思っているなら、それが一番いいと思ったからだ。

するとガルトは、僕の方に近づいてきた。

僕はそれに比例してガルトから離れた。


「なんで逃げるんだよ。」


僕は答えられなかった。

するとガルトその場にかがみ込み、手を叩いて僕の名前を連呼した。


「よーしよし、カエト~。俺は怖くないぞ~、自分で言うのも変だが優しい人だぞ~。よ~しよしよし怖くないぞ~。」


「僕は犬か!!」とつっこみたくなったが、余計なことを言ってガルトを刺激したくない。

すると今度は、立ち上がって僕の方に走ってきた。

僕は逃げようとしたが、ガルトの方が速く、捕まってしまった。


「さぁ、捕まえたぞ!大人しく、俺を避ける理由をはけ!」


「放してよ!」


「お前から理由を聞き出すまで、絶対放さん!」


ガルトは見事に首の後ろを捕まえ、僕は身動き一つ出来ない。

しばらく暴れてみたが、ガルトの手から逃れることは出来なかった。

僕はあきらめて、森の中での事をガルトに放した。

なんで本人が言ったことを僕が話さないといけないんだろう。

ガルトに話し終えると、ガルトは僕を話してくれた。

するとガルトはその場に座り込み、頭をかき始めた。


「そうか、そんなことを・・・・・そりゃ、俺を避けるのも無理わねえ」


ガルトが独り言なのか僕に言ったのか、どっちとも着かない言葉を言った。

その後、ガルトはしばらく考えて、僕に言った。


「なあカエト、お前テントで寝込んでた時覚えてるか?」


僕は突然言われて、少しテンパったが一つ頷き「うん」と返事を返した。


「あのとき、お前は気を失ってたから知らないと思うが、お前すごい怪我しててさ。必死に傷を治そうとしたんだが、血は止まんなくて傷も塞がらなかった。それどころか、血がドンドン出て、直接手で傷口押さえてもダメで、ホントあのときは・・・あせっちまった。・・・いや、違うな。俺の目の前で知ってる奴が死ぬかもしれないと、何もせずに見殺しにしちまうと思ったとき、すげー怖かった。とにかく、お前に生きていて欲しかった。だから俺は・・・」


ガルトはそう言ってるが、僕はガルトがしてくれた事をしっかり見ていたから分かる。

何もしなかったなんてウソだ・・・。

あのとき、ガルトは僕の事を必死で助けようとしてくれた。

僕の事を救おうとしてくれていた。


「まあ、つまり俺が言いたいことは・・・あれだよ。もし俺がカエトにそんなひどいことを思っていたらあんな事しなかったんじゃないか?。邪魔だと思ってたらとっくに一人でどっか行ってると思う。」


「じゃあ、いいの?。きっとこの後も足を引っ張っちゃったりするかもしれないんだよ?。またこういう風にガルトの事疑うかもしれないんだよ?。それでも、一緒に居て良いの?」


するとガルトは、力強く言った。


「当然だ!。これからもずっと一緒だ!」


僕はうれしいのと感謝の気持ちが混じり合って、今までせき止められていた感情が涙となって一気に溢れた。

そんな中、僕が唯一絞り出せた言葉。


「ありがとう」


僕はそれ以外の言葉が見つからなかった。

涙をポロポロと地面に落としながら、感謝の言葉をただ言い続けた。


「あ~、カエト?。そっとしときたいのがよ、お前まで泣き出しちまうと俺どうすれば良いんだ?」


ガルトはそう言って、エレーナさんの方を指差した。

まだ泣いてたの?エレーナさん。

僕は涙を拭い、ガルトと一緒に未だに泣きじゃくっているエレーナさんを慰めた。


「何だか先行き不安だな~」






どうもで~す。

蛇炉でございます。


とうとう次の話で街に着きます。

ネタバレになるかどうかも怪しい事ですが、街について色々します。


なんで後書きにこんな事を書くかというと、最近自分でも話がどうなってるのかこんがらがってきたからです。


なので、いい加減カエトたちを街に入れて話を進めていきたいと思っています。


最後に、今回僕みたいヘボイヤロウの話を読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。


これからもテストの合間や時間があるとき、ドンドン更新しようと思いますので、末永くおつきあいください。




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