表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

読書家の引きこもりと遊ぶ話。

作者: 前世KIZUNA
掲載日:2025/11/11

ラブコメ。

「こんにちは。メールがあったので来ました」

「ありがとうね、いつも。こんにちは。

部屋に行ったらどうかしら? 仲良しさんだから」

「部屋! いえ、僕は、玄関で待ちます」

「ふふふ、じゃあ呼んでくるね」


そして、僕は玄関で立って待つ。

手には、コンビニの袋。

『コンビニでこのスイーツ買ってきて』

と、スマホに入ったから。

幼なじみの、引きこもり。そして、読書家。なんと、ライトノベル作家でもある。


もっと本を読みたいから、という理由で高校には入っていない。

まあ、らしいといえば、らしいんだけど。




「体調はどう? ご飯食べてる?」

「そんなことはどうでもいいから早く食べさせて!」

幼なじみとしては、どうでもいいことじゃないんだけどな。

肌は白い、太陽に当たらないからだろう。荒れていなくて綺麗な肌のままだから、そこはホッとする。

体も、細い。心配になるなあ。

背は、相変わらず小さい、と。

「食べさせて、たーべーさーせーて」

「わかったわかった」

「わかったは1回!」

「わかった」

袋から取り出す。

「はい、どうぞ」

「だから、食べさせてって」

「? いや、どうぞ」


「アーンてして!」

「はあ!?」




そして、口を開けられる。

いや、待ってるよ!? この子!

そ、そんな関係だったかなあ、僕たち。

アーンって、恋人がするものじゃ。

友達だよね!? たまに遊ぶだけの。

「早くして!」

「え、えぇ」

どうやら、恥ずかしいのは僕だけらしい。


夕方の公園、知らない人からしたら放課後デートをしている高校生かもしれない。

少女の方は私服だし、そもそも高校生じゃないんだけど。


「ねーえー!」

…。

「わかった」

決心。


ケーキを、スプーンですくい、

「アーン」

「ン」




「美味しい」

笑顔の幼なじみ。

「よ、よかったよ」

僕だけ、顔が赤い。

「手が汚れたら読書に困るからね。うん、美味しい美味しい」

らしいといえば、らしいんだけど。

「なに、どしたの? 顔赤いよ?」

「何でもない、何でもないから…!」

僕は両手で顔を隠す。


読書は大切、でも読書以外の時間も大切、というこの子の考え。

たまに、僕はこの子の無理難題で、顔が赤くなる。


ライトノベル作家だし、幼なじみだし、遊び相手になりたい、とは思うんだけど、思うんだけど!

はあ。

読んで頂き、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ