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戦国に咲く百合は夢幻の如く  作者: 十鳥ミミ
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初体験?(前編) 

どうしてこうなった…


「——もう、無理、そんなに激しく動かさないで、ひぃ、あ、あ~」


まさかこんなことになるなんて、——昨日は遅くまで今日の打ち合わせをして計画は完璧なはずだった

なのに私は朝から股間を激しく突き上げられ、上下に揺さぶられてる


「こんなの、思ってたのと違う!、あ、待って、ダメ、ひぃ」


私の懇願を無視して激しく揺さぶるアヤメさん

まさかアヤメさんがこんな人だったなんて、酷い、酷すぎる


「ほら、明日菜様揺らしますよ、ほらほらもっと腰を使って、動きに合わせて、そう、足も使ってふとももで抱かえこむように」


「あ、あ、痛い、こすれて痛いよ、私初めてなんだよ、もっと優しく、あ、ひ」


何とか痛みに耐えようとアヤメさんに抱きつく腕に力が入り、知れず息も荒くなる


「いいですよ、ふふ、明日菜様でもこんな声でるんですね、そう、私の肩に腕を回して胸も押し付けて下さい、女同士恥ずかしがらなくてもいいですよ、ほらもっと体重かけて」


「ばか、女同士でもこんなのダメでしょ、あ、あ、股間が擦れて、これ以上されたら私…」


「ふふふ、すぐに慣れますよ、どうです?ちょっと良くなって来たんじゃないですか?」


・・・・・・・・・・・・


まさか初めての乗馬がこんなに尻と股間に痛いなんて思いもしなかったよ…


アヤメさんと練った計画はこうだ

まず相手に裏が無く、当初の通り縁談行われる場合、ミオ国との交渉には若様の影武者を使う

これは当初の計画、明日香さんが交渉役で赴いて、

『若様との縁談は中止、でも同盟を結んでね、それにできれば援軍が欲しいなハート』作戦が失敗に終わったと予想されるからだ

だから影武者を使ってとりあえず縁談を進め、結婚自体は引き延ばしつつ同盟を結ぶ、そうすれば国内のほとんどの戦力をミクネ国からの防衛に回せる

ミオ国をダマすことになるが、我がオロチ国は存亡の危機なのである

背に腹変えられん、なんならこの際影武者君は本当に結婚しちゃっても許す


次に、私の予想通り裏で暗躍してたのがミオ国の同盟反対派なら? 

『何!?、暗殺したはずの若様が生きてた!、でもわずかな共を連れて向こうからヒョコヒョコやってきたぞ、飛んで火にいる何たらだ、ヤッテオシマイ!』——とはならない

なぜなら、他殺とも事故死とも判断付かない行方不明だから、つまり疑われたくない

相手勢力の一部反対派が起こしたのであれば、ここで強硬策には出ないと思える

それでも私達を討ち取るなら、反対派は現当主の意向にも逆らう訳で自国から追われる立場になる

おまけに、縁談反対派としては、縁談を破棄した上で攻める口実が欲しいのに、攻められる口実を作っては逆効果だと考えるはず、

以上の理由からミオ国の現当主の肝入りで行われる縁談の席で反対派が暴走することは無いと考えられる


三つめはミオ国の現当主、次期当主共にオロチ国との開戦を望み、会見の場に現れた首脳陣を一網打尽…に、と考えているなら

その場合はこちらも腹をくくって向こうの姫様を捕まえ人質にする、それが無理なら一目散に逃げる

たやすく敵が捕まるのか、向こうも影武者だったら?って不安はあるが、

それを想定し心の準備がある分易々と討たれる事はない、とはアヤメさんのお言葉


むしろ仮定が正しいのなら、計画が炎上する火種はこちら側にある、その方が心配

つまり我々は世継ぎの若様を、殺害もしくは監禁した相手とこれから同盟を結ぼうとしてるのである、

この推測は今共にいる護衛の兵には言っていない

私が気づくくらいなのだから、既に疑っている者、相手の言動から推察に至るものが出てくるかもしれない、

そうなれば忠義の厚い部下たちが暴走、もしかしたらその矛先が同盟を結ぼうとする私に向く可能性もある

とにかく私には何が何だか難し過ぎて理解が追い付かない、

相手方の出方次第で、状況を的確に分析し、柔軟な対応をする、そんなの間違いなく私には無理です

なんにせよ若様の影武者君とアヤメさんの責任は重大でその立ち回りに期待するしかない


うん、イケル、イケル、私には応援することしか出来ないけど頑張ってくれ~ 

——と思ってましたよ

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