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戦国に咲く百合は夢幻の如く  作者: 十鳥ミミ
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夢、幻か…

区切りいいとこまで、書き終えています

改めて、推敲しながらボチボチ上げてきますんでお付き合い願います

初投稿作品になります


がはっ

前のめりに倒れこんだ私は酸素を求め喘ぐように息をする

煤で体は真っ黒、煙にやられ涙が止まらない、逃げる途中ぶつけた体に痛みが走る


ここまでかも…、火の手から逃がれて辿り着いたのは一番奥の部屋、出口は?…やっぱりないよね

そりゃそうか、火を付けたのも、外に逃げず奥の部屋に身を隠したのも自分

この状況は自分で望んだもの


「※※※、どうしよ?」


言葉にして気づいた、酸欠で脳が回ってないらしい、いつもそばで支えてくれた※※※は居ない

ならどうしようもない、とっくにわかってた事だ


夜半過ぎ、血相を変えた家臣が起こしに来たのが半刻前


「謀反です、※※※の裏切りです、既に屋敷は囲まれ逃げ出る隙は無いかと…、家臣一同時間を稼ぐ為討って出ます、お館様ご決断を…」


決断?あぁそうか、こんな時は討たれる前に自決しないといけないのか、これまで何度も聞いてきた話だ、自分もそうやって死ぬ時が来たのか

諦めは悪い方だと思う、これまで何度もダメだと思ったこともある、

でも何とかなった、※※※が何とかしてくれた、生きてきた、

何度も※※※と『今回も危なかったね~』と笑い合ってきた

その※※※が居ないんじゃ、助かる訳無いよね


うん、じゃあ仕方ない、最後はアッサリと、こんな最後でも受け入れられる、

やり残した事はあったけど、もうどうでもよくなった、

でも自決ってどうやるんだろ?

確か、辞世の句を詠んで、自分でエイヤ!とお腹を刺すんだっけか、

痛いのは嫌だな、あぁ、そのために介錯する人がいるんだった、

でもここには誰も居ないよね


ん、あぁ、自分でしなくても良さそうだ、気づけば火の手が伝って天井が燃えている、

部屋の襖も障子も畳も、炎が躍るように渦を巻いてる

痛いのも熱いのも嫌だけど、その前に酸欠で意識がなくなりそう、

思考が途切れかけ、目にする景色も夢のようだ

この世界に消火設備も防火装備もある訳無い、119に掛ける電話も無い、難燃化素材のカーテンなんて聞いたこともない

あぁ懐かしいな、私が昔居た世界って、そんな所だったよ、

こっちの世界に慣れ過ぎてすっかり忘れてた

最初の頃は元の世界に戻りたくて必死に足掻いてきたけど、そんな大事な事忘れるくらいこっちの世界も好きになってたんだ、


そうだね、最後に好きな世界で死ねる事だけが救いかもしれない

じゃあ辞世の句はそのあたりを含めて詩にすればいいのかな、…アカン、そんな教養無いよ、

五七五で作らないといけないんだろ?季語も入れて、そんなの難し過ぎる、

ん~季語は俳句だっけ?、そこらへんはフィーリングでいいのか、やっぱりダメだ

死ぬときに詩なんて浮かばないよ、最後に思う事なんて好きな人の事に決まってるだろ、

会いたいよ、ずっと傍に居たかったよ

だから最後に大好きな彼女の名前を呼んでみる


「※※※…」



評価やブクマ頂けると嬉しいです

先は長くなりそうですが、それを励みに続けて行けたらと思います

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