『フローラ』視点 頑張ります!
◇フローラのお話
私は「聖女様』の奇跡を目の当たりにしたのです。
私の心は 清められたのです。
「そなたを呼び出したのは そなたの意思を確認する為だ」陛下が言う。
私は 現在 何故か? 陛下の応接室に 陛下と宰相と私の 3人で居る。
「あなたは 罪を犯しました。本来なら 断頭台相当の処分が下されるところですが、、既に貴族籍を剥奪されております。また 自我の有無がわからない 父親に操られていた という情状酌量の余地を考慮すべき背景がある事も推測できます」宰相が 続ける。
「そこで あなたの情状酌量を考慮して ある任務に精進するのであれば 減刑と致します」
「此処に来て 司法取引とは、、貴族籍を剥奪された私に 一体何をやらせ様というのですか、、私は 聖女様により 心が清められたのです! そんな我が身可愛さに護身に走る 恥ずかしい取引などには 一切応じられません」
「それなのだがな」
「陛下 お言葉ですが 私は あの時 ドス黒い心の闇を すっかり流されて 心が清められたのです 聖女様に! 私は おそらく聖女様にお仕えする事こそ 私の成すべき『使命』だと思っております」
「いや だからな」
「その様な下衆な取引に 応じてしまうなど 聖女様に顔向け出来ません」
「はぁー」
「そ、そうか。ならば仕方あるまい。別の者に頼むとする。本日は ご苦労であった」
『当然です! 聖女様の奇跡の御技に 救われたのです。司法取引など 聖女様に申し訳ありません』
私は 陛下と宰相閣下に 頭を下げて 幽閉されている塔に戻る為 退室しようと立ち上がる。
陛下と宰相は 2人寄り添って コソコソと聞こえる。
「そなたが言うから、、、、、話を聞かんなあ、、聖女の護衛は、、、」
「聖女への忠誠心は凄く、、、、聖女の護衛には、、、、良いと思った、、、残念ですが 別の者に、、、」
『うん? 聖女の護衛?』
とても 聞き捨てならない『ワード』が 私の耳を突く。
「へ、陛下 その、、どうしてもと 陛下がご命令なさるのでしたら 少しだけでしたら そのお話を伺っても、、」
「うん? そなたが散々嫌がった 司法取引にあたるが、、どうしたのだ。急に?」
「おほん! はい、聖女様の奇跡の御技に触れ やはり人のお役に立つ事でありましたら おほん! 司法取引といえど お引き受けすべきかと、、おほん! 考えを つい先程 改めたところでして、、」
私は 急いで 再度椅子に座る。
「あい わかった、、はぁ、、では 宰相 任務についての説明を」
「あなたには 学園に於ける聖女様の『護衛』・・」
「お引き受け致します!」
「いや その説明がまだ、、」
「お引き受け致します!!」
『おおーー! 神様はいらっしゃるのですね!『聖女様』の護衛なんて!!』
「先程とは 随分と態度が違う様だが、、」
「あい わかった、、はぁ、、では 宰相 任務の内容を教えてやれ」
私は 椅子に背筋を伸ばして 意を正す。
「聖女様の護衛を『悪役令嬢』騎士として 行って頂きます。傲慢で我儘で尊大であり 周囲に悪態を付き 棘のある言葉を投げかけて 周囲に嫌われる。常に基本1人。孤独なのです。反論を許さない。その上運動能力は優れており 怒らせると怖い と言った事を周囲に刷り込んでおく事が大切なのです。くれぐれも 聖女様の心象が悪くならない様に あなたが矢面に立たねばならないのです」
「聖女様の為とあれば 特に何の問題もありません」
「先程とは 随分と 態度が違うが、、、まぁ」
「聖女様の御導きです。当然です!」
「そうか、、まぁ わかった。そなたの剣の腕は確認済みだ。では よろしく頼む」
「承りました」
こうして 私は『聖女様』の 学園に於ける護衛兼 お世話担当になったのである。
任務初日まで あまり時間が無い為 訓練 座学を急ぎ 詰め込む。聖女様の護衛を行える事を思えば 決して苦では無かった。
そして 任務初日 聖女様が 学園にお付きになる前に 見回りと掃除をしておく。
「そこ! 聖女様の馬車の邪魔だ」「ほら! 前に出るな」「道を開けろ」
そこに 待ちに待った 聖女様の馬車が学園に付いた!! 聖女様が 馬車を降りて来られる。あの時以来だ。。
『うっ!! 神々しい。。眩しい。。お美しい。。輝いておられる』
私は さっと聖女様の横に行く。
「本日付けで 『聖女様』の学園での護衛に配属されました『フローラ』と申します。以後 学園に於けます『聖女様』の身辺警護 お世話を担当させて頂きます。よろしくお願い致します」
ます」
「あ、は、はい。聞いております。よろしくお願いします」 『な!なんて お綺麗な声!』
『『あーー。、、『聖女様』になっちゃて、、どう、、、だろ? 私、、って あれ!? この護衛、女性騎士 どっかで見た様な・・・!!!』』 『うん? 聖女様の声が!?』
「さぁさぁ 聖女様 こちらへ」私は案内する。
『『う? この女性騎士 似てる、、ーー、、ちょっと、、変わったけど、、態度、、、名前、、『フローラ』って、、うーん??』』
おおーー! 神様はいらっしゃるのですね!
何故だか? わかりませんが。。もしかしたら 私の心を 聖女様が清めて下さったからでしょうか!
聖女様の御心の声 思考が 全てでは無いにしても 聞こえます! ああ。とてもよく聞こえます!!
ああーー。神様 聖女様 本当に ありがとうございます!!
私は 聖女様の御心の声 思考が聞こえて 聖女様との『運命』を感じ。高揚して 喜んでいたのですが、、それも束の間。。何? コイツは。。私の『聖女様』に 馴れ馴れしい。。『バスストン』!!
聖女様を 師匠と呼ぶ。何回言っても 聖女様に私の許可無く 抱き付こうとする『不届き者』!!!
ここは この私『フローラ』が しっかりせねば!
決意を新たに 今日も聖女様のお側に支える。
ああー! 聖女さまーー




