フローライトさん邪魔 頑張ります!
結局 デスストーンが 私と戦いたがった理由がよくわからない。。最後に言っていた『いずれ必ず会うはずだ。それも そう待たせはしない」』の言葉が引っかかる。
『死んだのでは無いって事? 近々また会うのかなぁ?』
フローライトは サファイア柱の側で 意識を失っていた。
「この子から デスストーンの力感じる? 前の件もあるし、、」
『ううん。デスストーンの力は もう無いよ。デスストーンは 取り戻せる力の全てを 持っていった様だね』
『そうか、、じゃあ 放置しておく訳にもいかないか、、』
「よいしょ」
とりあえず フローライトを肩に背負う。『デジャヴ!!』
私は パール柱の事が物凄く気になる。私の早駆けなら フローライトを肩に背負っていても ここから パール柱まで 1日ぐらいかな、、
現在 私は疾走による早駆けである。フローライトを肩に背負い パール柱に向けて走っている。フローライトさん 邪魔???
「デスストーンが 言っていた『天へ行く』って どういう意味?」
『そうですね。『神』は 天へ行けば 転生して再度『神』となる事が可能と言われてます。シレン様も そのご予定でしたから。神に転生し直したいのではないですかね』
「えっ!? もしかして 私って 元『神様』なの?」
『はい。言ってませんでしたっけ?』
『そうですよ! 偉大な神様です。今のお姿も とても偉大ですけどね』
「ううん。聞いてない! 弟子は『神様』とは聞いていたけど、、』私は大きく首を振る。
『あれ?』
『デスストーンは 本来なら シレン様の『六道』の 御力を受け取る為の弟子! 弟子が神なら 師匠も神ですよ』
『バースストーンは 『四柱』を受け継いだ弟子だけど デスストーンのせいで 止む無く使ってしまった様ですよ』
「四柱って? 六道って?」
『四柱は 我等の事です。四柱は 四神獣の事! 『玄武 青龍 白虎 朱雀』『生』を司ります。方や 六道とは『地獄 餓鬼 畜生 修羅 人間 天』の事! 『餓鬼 畜生 修羅 人間』の四道と『地獄 天』の二道 があり 『死』を司ります。シレン様は 真名を『シレン ニドウ』と言います』
「え!? 私って『シレン ニドウ』って言う名前だったの? 『シレン ターコイズ』『ヴィラン カシェット』 本日発覚したビックリ事項!! 私 遂に名前が3個目。悪役令嬢が3代目なら 名前も3代目! なんちゃって」
『はぁーー。。でも シレン様が楽しそうで 良かったです』
「それで デスストーンは シレンって 私の事呼んでたのか! 納得。納得。で! なんで デスストーンは『神』に転生し直したいのかなぁ?」
『デスストーンは『死』を司る事を不服に思っていました。『魂の力』があるので 別の神に転生する事は出来ないでしょう。同じく『デスストーン』。『死』を司る神にしか なれないと思いますが、、もしかしたら 別の神に生まれ直したかったのでしょうか、、』
「ふーん。そっか、、デスストーンも可哀想なんだね、、『死』を司るって大変そうだもんね。 じゃあさ『いずれ必ず会うはずだ。それも そう待たせはしない』って言ってたけど また会う?」
『うーん、、難しいと思いますけど。。神龍に復活する為には バースストーンの魂も必要だろうし、、わかんないですね』
「ふーん、、」
突然。
「きゃあーー!! な、何事ですのーーーー、、は、速いーー。目が、目が回りますーー」
肩のフローライトが 意識を取り戻して 肩で騒ぎ始める。。フローライトさん 邪魔!??
『ま、まずい、、今は『ノネム ストーン』じゃないし、、パール柱まで まだ疾走する必要がある、、ごめんなさい』
フローライトが 騒ぐのを無視して 速度を少し上げる。
「ぎゃあーーー うぎゃあーーーー こ、これは 何ですのーー、、き、気分がーー。がっくり」
フローライトが 再び意識を無くす。。呼吸をしている事を確認する。
私は そのままの速度で 急ぎ パール柱に向かう。
『ルビー柱は デスストーンがビックリしてたから。おそらく 王妃様が頑張ったはず。王妃様も心配だけど、、パール柱は デスストーンに力を取り戻されていた。それって 王太后様や皆んな 怪我してるんじゃ、、私が 急いで着いたとしても、、何の役にも立たないけど、、どうしても心配』
1人の早駆けなら もっともっと速い速度で行けたんだけどなぁー。フローライトさんが あんまり速いと、、フローライトさん 見た感じ身体鍛えて無いしなぁ。フローライトさん 邪魔!!?
急ぎたいけど。フローライトさんも 出来るだけ! 極力出来るだけ! 安全に運ばないと。。
「空飛べたら もっと速いのにね」
『シレン様 『神』の時は 空を飛んでましたよ。ふつーうに』
「えっ!? そうなの? 今飛べる?」
『うーん、、人のお姿なので 難しいでしょうねーー。記憶が戻ったら 飛べるかも』
『シレン様 なんで記憶失くしたんでしょうね。普通は 全ての記憶を持ってるはずなんですけどね』
「だ・か・ら! 3歳ぐらいの時から 記憶全部あるっていうの!」
『・・・』
私は 柱様達の 微妙な空気を感じつつ パール柱に向けて 急ぎ疾走した。
フローライトさん 邪魔!!!




