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初代 & 2代目 vs 3代目 『ヴィラン カシェット』同士の戦い (転) 頑張ります!

いつも お読み下さり ありがとうございます。

面白いと思って頂けましたら 嬉しい限りです。

宜しければ ご評価 ブックマーク登録 よろしくお願い致します。

「それでは 3代目ヴィラン カシェットよ。遠慮する事はありません。その力を 初代ヴィラン カシェットたる私と 2代目ヴィラン カシェットたる王妃に 示しなさい。私の知る限り『人』を大きく超えた存在は 2代目ヴィラン カシェットたる王妃しか居ません」


私は 今 闘技場に於いて 王妃様と相対している。

「では 私が審判を致します」お父様が言う。お父様が石を上に投げる。「ゴロ」


「えっ!?」王妃様が言う。

私は 最速一歩 王妃様の模擬戦剣を弾き飛ばして 王妃様を背にしている。王妃様の模擬戦剣が 空中から落ちて来る。


私は振り向いて 模擬戦剣を上に掲げて お父様に問う。

「あのー、、私の勝ちと存じますが。それとも 他に勝敗のルールがございますでしょうか?」『既視感!』


周囲は 一瞬何が起こったのか。わからないと言った表情だったが 私の言葉に我に帰った様だった。

「いやっ。す、すまない。ヴィランの勝ちだ」


「な、何が起こったのか?」陛下も ミブキ様も ゴブキ殿下も 状況の理解が及ばず 呆けた顔をしている。

逆に 王太后様 王妃様は 驚愕 驚嘆の表情である。


「み、視えなかった、、な、何もです。踏み出しも 剣筋も、、身体の捌きも、、」王妃様が言う。

「視えなかったのですか? あなたが?」王太后様も 声が驚きで震えている。


「も、もう一度です。わ、私には ブランクがありますから、、はは」

「わかりました」


私は同じ位置まで戻って 王妃様と再び相対する。

「今度は 合図関係無く 私のタイミングで 私が斬り込みます。よいですか?」

「わかりました。よろしくお願い致します」


王妃様が 剣を左腰に沿わせる。右手で剣を強く握る。

「ざん」王妃様が 強く地面を蹴り出す。最速一歩で 左薙で斬り込んで来る。正直 それ程速いとは感じ無かった。私は王妃様の右にずれて 剣を剣で受け止めて 素手で王妃様の剣を叩く。王妃様の剣が 地面に落ちる。


「カラン」剣の落ちる音がする。

「えっ!?」王妃様が言う。


王妃様は 右手を前に振り抜いた状態で 固まっている。ギコギコと顔を右に動かして 私を見る。

「み、、視えた?」

「はい」


「す、すいません、、申し訳ございません」私は とりあえず謝る。


「王太后様 これは驚愕すべき事ですわ。3代目ヴィラン カシェットは 私達の遥か遥か上ですわ。私では 到底勝てません。って言うか 勝負になりませんわ。いかが致しましょうか?」


「では 私も参加致しましょう。但し 私は右足が不自由です。パール柱様から頂きました この『パールのアンクレット』を 右足に付けて パール柱様の『御力』をお借り致します。その為 長い時間は戦えません。そこで 王妃も 1柱の『御力』をお借りして下さい。ヴィランは『御力』をお借りする事無く そのままで。王妃 ヴィラン いかがですか?」

「わかりました」王妃様と私は答える。


「王妃は どの『御力』を?」

「私は『ルビー柱様』をお借りしたいと思います」


王太后様が『パールのアンクレット』を右足に付ける。『初めて見た! パール柱は『アンクレット』なんだ!』

王妃様が『ネックレス』を付ける。「ヴィランちゃん ほんと! ローズストーンが通してあるわね」

王太后様も ローズストーンを胸に付ける。

「『御力』をお借りしての訓練では無く実戦は 久しぶりで 緊張しますわ」

「私もです」


王太后様が私の左 王妃様が右に来る。私は 王太后様と王妃様に挟まれる。

王妃様は 先程と同じ構え。王太后様は 2本の剣を両手で持っている。『二刀流だ!』


「ヴィランちゃん。私達は『御力』をお借り次第 ヴィランちゃんに攻撃を仕掛けます。よろしいですか?」

「はい。いつでもどうぞ」


「では 2代目 いきますよ!」「はい!!初代様」


「パール柱の『神様』 どうか御力をお貸し下さい!」「サファイア柱の『神様』 どうか御力添えを!」

「・・・」

「『ヴィラン カシェット』と申します」御二方の声が重なる。


『シレン様 バースストーンとの約束なのですが、、シレン様の向かいに立つ2人に 力を授けてもよいですか? シレン様がお嫌なら バースストーンとの約束は破棄致します』

急に 脳内に声がする。


「ううん。嫌じゃないよ。私は大丈夫!」

『わかりました』


すると 目の前の 王太后様が白く 王妃様が赤く 輝き始めた。

「うぐっ」「ぐふっ」

御二方が そう言ったと思ったら ほぼ同時に 地面を蹴って 御二方共に 最速一歩 王妃様は先程よりやや左下 逆風。王太后様は 突きで来た。私が避けると 御二方同士で 怪我をしてしまう、、王妃様も先程よりは 大分速くなったが、、それでも、、。


私は 少しだけ身体を後方にずらして 剣を左手に持ち替えて 王太后様の突き2本を 唐竹の要領で上から抑えこみつつ 王妃様の左下から上がって来る剣を 王太后様の2本の剣で 抑え込んで そのまま地面に降ろす。王太后様の2本の剣が 王妃様の剣を上から抑え その王太后様の剣を 私の左手の剣が上から抑えている。4本の剣が交錯している。


「はぁはぁ、、」「ぷはぁーー」

『御力』が抜けたのか? 王太后様は とても疲れたご様子。王妃様は まだまだ、、と言ったところかな?


王妃様が 今度はギコギコと少しだけ 顔を左上に向けた。

「み、視えた?」

「はい、申し訳ございません」一応 謝る。


王太后様が ギコギコと少しだけ 顔を右上に向けた。

「は、速くなかった?」

「・・・」


王太后様 王妃様が 立ち直す。

「わ、わかりました、、私達の想像を遥かに超えています。凄い事ですね。当代の『ヴィラン カシェット』は、、」

「私達 2人掛かりで『コレ』ですから、、」


「『3代目ヴィラン カシェット』 確かに『確認』致しました。『3代目ヴィラン カシェット』は 間違い無く『終結』へと導くと確信致しました。『3代目悪役令嬢 ヴィラン カシェット』は最強です」


「イブキ様との お約束に従い 『これ』をあなたにお渡しします。あなたには その資格があります。受け取りなさい」

王太后様が 『アンクレット』を 差し出される。


「ありがとうございます」

私は受け取る。嬉しくて 涙が出て来る。

『あー。シレン様だぁ。お懐かしいです』

パール柱の神様の声が聞こえた。


『私 憧れて 大好きな 初代様と2代目様に 認めて頂けたんだ!!』

そう感じた。嬉しくて 嬉しくて 王太后様 王妃様に

飛び付いてしまった。

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